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Cafetalk Tutor's Column

jun_watanabe 講師のコラム

日本語特有の表現は視点の違いだよ

今週のテーマ: 夏に向けて、住まいをどのように準備するか

2023年6月3日

四国からこんばんは!!ホテル支配人 兼 観光ライター 兼 日本語教師の渡辺です。
日本の夏は、昨今の異常気象につき、暑くて嫌だという人が多いですが、私は、寒いより暑い方が良いので、すきではないですが、冬より良いです。エアコンをつけとけば室内は快適ですしね。
で、今日は、日本語特有の表現は視点についてお話します。※あくまで、私の主観ですよ。
よく、ネットで英語と日本語の表現の違いに視点による違いがあると書かれています。
例)「日本語教育の豊富な経験を持つ言語学者、金谷武洋氏は、英語話者の視点と日本語話者の視点を「神の視点」と「虫の視点」と表現します。「神の視点」とは、上空から人間の世界を見下ろすようなイメージです。」
んで、虫は失礼だろと思うのですが、まあ、視点が自分の頭の上ぐらいにあるのかな。と
日本語教師になっても、あげるもらう表現とか受身は日本語独特だから、ちゃんと教えないといけないと言われましたが、なんで独特なんですか?と質問しても、先輩日本語教師も当然答えられなく、中国語にもないからと言われ、納得するはずもなく、こりゃ自分で調べるしかないと調べてみたものの、学者の論文はわけわからん。しかも学説は色々あって、結果、自分で見つけるしかないということで、とりあえず、視点を大前提に自分なりの解釈をしたところ、日本独特の表現は全て腑に落ちました。(一応)(笑)
視点を軸に置くと、そもそも、日本語の特徴、①主語がないが説明できます。神の視点は、こいつとこいつで、いちいち主語を言わなくてはいけないのですが、自分の視点に近い日本人は、自分を中心に話しますので、主語はいらないです。そして、②あげもらい、これも、神の視点であれば、あげたで十分です。その延長上で、③受身も、私は彼に足を踏まれた。の表現ではなく、神の表現では、彼が私の足を踏んだ。になりますね。これ、日本語と姉妹とされている韓国語も視点は神よりだそうです。極めつけは、④こそあど言葉です。英語、中国語、これとそれは一緒です。あれだけ別。神の視点からみると、これとそれは近すぎて区別いりません。頭の上ぐらいの視点であれば、これとそれは全然違います。
そんなことを、上級者と見つけて行きながら、先生の視点が1番可笑しいと、笑われたり。
過去の表現も、今日は何をしていましたか?と日本人は、ていた形をよく使います。
文法では「過去進行形」になりますが、「過去形」との違いは?
その時点は、「過去形」で進行していたのが「過去進行形」でと説明はつきますが、中級ぐらいだと全て過去形で答えます。だって、過去だから。
でも、日本人けっこう、ていた形で話すんですよ。と話して、「過去なので、過去形で教わっているし、ダメですか?」と言われ、だめじゃないけど。日本人らしく表現するには、ていた形で話したほうがよりいいと。
で、ていた形で話すと。
まず、動きがでます。頭の中で、過去を振り返って映像をみて話しているイメージ。←自身の視点。
過去形だと、ただ単に、事実を述べているイメージ。←まさに神の視点
例えば、公園を歩いていた人がいたとします。
①向こうから人が歩いて来た。 
②向こうから人が歩いて来ていた。
②のほうが、動きがあるというか、映像が浮かびませんか。①は、写真で切り取った事実を言っているような
②のほうが、モダリティ表現に近い、少し感情というか情緒が感じられませんか?
まあ、これも、視点の違いかなと思ったりして。
そう考えると、日本語特有のなぜ?が、腑に落ちるんです。※腑に落ちるは、慣用句です。
と、今日は少し真面目な話をしました。(笑)
あ、最近話題のChat GPT、私、ライターもやっていて、専門は観光なんですが、日本語教師というバックボーンから、リライト(文章訂正)の仕事、たまに仕事が入るんですが、一番単価(割り)が高いんです。
そこで、興味本位にCHAT GTPで試しに、リライトやらせたんですね。
コピペして、リライトしろって指示だして。
びっくり、わ・た・し・よ・り・リ・ラ・イ・ト・上・手。(泣)
それをチェックして納品しましたよ。←プライドゼロ
コピペチェッカーにも引っかからないし、
CHAT GTP最高!!とは、ならないわけで、たぶん、ライターの仕事はなくなるなと最近感じています。( ノД`)シクシク…

追伸
最近、沖縄の島の記事を書いていましたが、いち早くリタイアして、そういうところに旅がしたいなあ。
と、行ったことのないところの記事ばかり書いて、いつかは行きたいと思う。わたなべでした。



 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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