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Cafetalk Tutor's Column

KOBA 講師のコラム

[レッスンの余白⑩] なぜ、日本語教師に? その4~マルチキャリアへの挑戦(ちょうせん)

2023年6月8日

※「レッスンの余白」は、わたしが日本語教師をする中で感じたこと、

 思ったことをお伝えするコラムです。

 

「人生100年時代」という言葉がよく使われます。

 

もともとは

2016年に日本で翻訳(ほんやく)が出版(しゅっぱん)された

「 LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」
(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 東洋経済新報社) 
という本の中に、

アメリカとドイツの人口問題の研究所のデータがあり、

そこで、2007年生まれの日本人の50%は
107歳まで生きると予測されていたことに始まるのだと思います。

 

その本を読んだ時、

私は少し怖(こわ)いと思いました。。

もちろん、私の歳では100歳まで生きることはないと思いますが、

100歳まで生きる人生が

幸せなことなのかどうか

私にはわからなかったからです。

 

でも、確かに日本人の平均寿命(へいきんじゅみょう)
少しずつ延(の)びていますので、

いずれはそんな時代が来るのだと思います。

 

だとしたら…?

 

その本の中では、

これからの人生のモデルは、

これまでのように、ひとつの仕事をして、

その後は静かな余生(よせい)を送るという人生ではなく、

長い人生の中で、

途中(とちゅう)、新しい勉強をしたり、休養(きゅうよう)をとったりしながら、

さまざまな仕事をすることだ、と書かれていました。

マルチキャリアっていうことですね。

 

なるほど…。

 

私は、これまでの多くの日本人同様(どうよう)

ひとつの会社に勤(つと)めて、

その後は、静かな余生(よせい)を送る人生を考えていました。

でも40年近く勤めた会社を定年(ていねん)で辞(や)めた時、

まだ元気な自分に気がつきました。

そんな時、たまたまお話をいただいたので

大学で7年間学生たちに教えました。

 

でも、それをやめてもまだ元気です(笑)。

 

そうか、これが「人生100年時代」というやつか、と思い、

もうひとつのキャリアを考えてみようと思いました。

 

その時、考えたのが

前からやりたいと思っていた日本語教師の仕事です。
それで、あらためて勉強を始めました。 

 

会社員、大学教師、そしてフリーランスの日本語教師、

私の人生もちょっとしたマルチキャリア(笑)ですね。

 

でも、今の若いみなさんは、

仕事の幅も広がり、働く国も広がって

きっと、もっとダイナミックにマルチキャリアを生きるのだと思います。

それを想像(そうぞう)すると、ちょっと楽しくなります。 

 

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KOBA
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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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