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レパートリーとは

中村勇太

レパートリー。
一回弾いた、一回弾けるようになった楽曲はレパートリーでしょうか?

いいえ、経験した曲ではなく、
いつでも弾ける楽曲のことですね。

もちろんいつでも弾けるから準備はいらない、と言うことではありません。
例えば、数日から1週間でベストの状態にもっていける、あるいはより良く仕上げられる状態と考えていいと思います。
(ごくまれに、世界クラスのソリストだと、何年振りの曲でも練習なしでゲネプロで弾けてしまうという方もいますが汗)

では、数日から1週間程度で過去の仕上がり以上に戻せる、のはどういう状態か考えてみます。
いろんなことは言えると思いますが、一番おおきなのは、楽曲の基本構造を把握していることでしょう。
これにより効率のいい練習アプローチがわかります。
効率のいい練習アプローチがわからないとすれば、それはレパートリーとは言えないでしょう。

レパートリーになっているかどうか、は授業や講義と似ています。
授業中に大事なのは理解です。
ーしてください、ーします、ではなく、
ーだからーなる、ーだからーする必要がある、という理解です。

復習は、この理解の工程を自分で再現できるか、です。
自分に対するアウトプットともいえます。

長い時間をかけて度々研究を続けるのと、より多くの気づきや
かつての要件漏れが色々でてきますが、それは経験値によるもの。
1回目取り組んだ時点での理解があったかどうか、がレパートリーといえるかどうかです。

つまり、レッスンの中でどんどん曲が進んだ時に、
一つ前、二つ前に取り組んだ曲がサッと弾けるかどうか、はとても大事なのです。
本当に理解していたかどうか、一目瞭然。

もっというと、その後習った曲での知識、経験値により、
前よりよく弾けないとおかしいです。

これは、普段みていない他の教室からの飛び込みの生徒さんの
状況と成果をみても共通していることなので間違いないと思っています。

理解している子は、次のことに進めますし、
理解していない子はゼロからやりなおしです...求めるものがあるならば(汗)

すんなりいかないときに、どう手助けするか、これがレッスンの技術と信頼だと思います。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

レッスン

Violin Lesson【Standard】

60
5,500ポイント

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