サムネイル

良寛さんの辞世の歌

Ichiro

形見とて何か残さむ春は花夏ほととぎす秋はもみぢ葉                             
 
(形見としてなにをのこそうか。残すものなど何もないが、春の花、夏のホトトギスの声、秋のもみじの葉を残そう。)
 
 これは、良寛さんの辞世と言われる歌である。
 人間が自然と折り合いをつけて生きることができた時代の美しい歌である。歌を詠まないまでも、このように生きた人はたくさんいただろう。
 しかし、現代では、自然を残すためには、大々的に環境保護活動でもしなければならないだろう。文明開化以来、人々は自然を痛めつけてきた。どうやら、四季というものもあやしくなり、長い夏の後、秋は短く、すぐ冬が来る。
 そういうわけで、簡単に死ぬわけにはゆかない私たちは、どこかで自然と折り合いを付けなければならないだろう。良寛さんの歌のような日本の四季の美しさは、なるべく守ってゆきたいものである。

保存リストに追加済み

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

レッスン

古典文学再入門

40
1,600ポイント

コメント (0)

ログインして、コメント投稿 ログイン »
Recommend ribbon

出身国:

居住国:

教えるカテゴリ

講師の言語

日本語   ネイティブ
英語   流暢

Ichiro講師の人気コラム

  • 高校生向け

    「リニューアル記念クーポン」を発行しました。

    英語の家庭教師のジャンルでリニューアルを行い、読むことにフォーカスしてみました。 インプット=英語力。 具体的には、レッスン料を下げるとともに、「センター試験 英語」 早く、正確に読むコツ。 ...

    Ichiro

    Ichiro

    0
    5062
    2018年6月5日
  • 英語/英会話

    “新生活応援キャンペーン”クーポンを発行

    ご入学、ご進級など春は新しい生活が始まる季節。 新たな気持ちで、英語のレッスンを始めませんか? そんなあなたを応援する 20% OFF クーポンを発行いたしました。 まずは、私のプロフィールを...

    Ichiro

    Ichiro

    0
    5045
    2018年3月27日
  • 好きなヒーロー

    明治維新のヒーローのひとりに、高杉晋作がいます。 この晋作は、倒幕の立役者として活躍しましたが、詩歌を能くし「面白きこともなき世を面白く」という句を残しています。 この句を説明的に訳してみました...

    Ichiro

    Ichiro

    0
    4976
    2019年8月15日
  • 中学生向け

    中学英語から、英検へ。

    中学で習う英語と英検の英語は、ちょっと違うところがあります。 例えば、学校では習わないけれども、英検に出る単語というものがあります。 試験の前などは、これを集中的に勉強するのもいいですね。 ま...

    Ichiro

    Ichiro

    0
    4926
    2019年8月17日
« 全講師コラム一覧へ戻る
お気軽にご質問ください!