皆(みな)さんの国(くに)には、冬(ふゆ)がありますか
家(いえ)ではどんなヒーターを使(つか)っていますか?
今日(きょう)は、日本(にほん)の伝統的(でんとうてき)なヒーター、「こたつ」と「あたたかいと感(かん)じる時(とき)に使(つか)う言葉(ことば)」を紹介(しょうかい)したいと思(おも)います。
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こたつとは?
上(うえ)の絵(え)を見(み)てください。
テーブルの下(した)にふとんがかけてあります。これが「こたつ」です。
アニメやドラマで見(み)たことがある人(ひと)もいるかもしれません。
1980年代(ねんだい)には、日本(にほん)のほとんどの家(いえ)でこたつが使(つか)われていました。
しかし、今(いま)ではエアコンや床暖房(ゆかだんぼう)を使(つか)う家(いえ)が増(ふ)え、こたつを使(つか)う家(いえ)は全体(ぜんたい)の25%になっています。
それでもやはり、冬(ふゆ)といえば「こたつ」をイメージする人(ひと)は多(おお)いです。
こたつの使(つか)い方(かた)
こたつは、低(ひく)いテーブルの下(した)にヒーターがあり、その上(うえ)に布団(ふとん)をかけて熱(ねつ)を外(そと)に出(だ)さないようにします。
布団(ふとん)の中(なか)に足(あし)を入(い)れてあたたまります。
こたつの歴史(れきし)
こたつの始(はじ)まりは、14世紀(せいき)の室町時代(むろまちじだい)にさかのぼります。
昔(むかし)の日本(にほん)の家(いえ)は、風通(かぜとお)しがよく、冬(ふゆ)はとても寒(さむ)かったため、家(いえ)の真(ま)ん中(なか)に“囲炉裏(いろり)”という火(ひ)を使(つか)う場所(ばしょ)がありました。
囲炉裏(いろり)は、床(ゆか)に長(なが)さ90センチx 90センチ、深(ふか)さ20センチくらいのプールを作(つく)り、そこに灰(はい)をしき、薪(まき)や炭火(すみび)を燃(も)やせるようにしたところです。
天井(てんじょう)から吊(つ)るしたフックに鍋(なべ)をかけ、料理(りょうり)をしたり、暖房(だんぼう)や照明(しょうめい)として使(つか)いました。
ただ、風(かぜ)が通(とお)りやすい家(いえ)では暖(あたた)かい空気(くうき)は天井(てんじょう)に上(あ)がるだけで、足元(あしもと)が温(あたた)まりません。
そこで、囲炉裏(いろり)に服(ふく)をかけて、足(あし)をあたためたのがこたつの始(はじ)まりと言(い)われています。
このとき、服(ふく)に火(ひ)が燃(も)え移(うつ)るのを防(ふせ)ぐために、服(ふく)をかける台(だい)を置(お)きました。
これが現在(げんざい)のテーブルの部分(ぶぶん)になります。
そして、1800年(ねん)代(だい)、江戸時代(えどじだい)になると、こたつには囲炉裏(いろり)ではなく火鉢(ひばち)を使(つか)うようになりました。
火鉢(ひばち)はつぼのような容器(ようき)で、そこに灰(はい)を入(い)れ、炭(すみ)を燃(も)やします。
火鉢(ひばち)は持(も)ち運(はこ)びができるので、囲炉裏(いろり)と違(ちが)って、こたつの場所(ばしょ)をどこにでも動(うご)かすことができるようになりました。
また、台(だい)にかけるものも服(ふく)から布団(ふとん)に変(か)わりました。
昭和(しょうわ)になると、火鉢(ひばち)から電気式(でんきしき)になりました。テーブルの下(した)にあたたかくなる電気(でんき)がつくことで、テーブルの下(した)で足(あし)をのばすことができるようになりました。
家全体(いえぜんたい)を温(あたた)めることが難(むずか)しかったために生(う)まれたこたつ。
家(いえ)の中(なか)で家族全員(かぞくぜんいん)が集(あつ)まって、遊(あそ)んだり、食事(しょくじ)をしたり、テレビを見(み)たり・・・こたつは、家族(かぞく)で一緒(いっしょ)に時間(じかん)を過(す)ごす場所(ばしょ)、一家団欒(いっかだんらん)の場(ば)となりました。
あたたかいと感(かん)じる時(とき)に使(つか)う言葉(ことば)
身体(からだ)があたたかいと感(かん)じる時(とき)に使(つか)う言葉(ことば)や表現(ひょうげん)と例文(れいぶん)をいくつか紹介(しょうかい)します。
じんじん
冷(ひ)えていた体(からだ)や足先(あしさき)があたたまり、感覚(かんかく)が少(すこ)しずつ戻(もど)ってきたときの表現(ひょうげん)。
「こたつにあたると、冷(ひ)え切(き)った足先(あしさき)がじんじんしてきた。」
「あたたかいココアのカップを持(も)っていたら、手(て)がじんじんしてきた。」
ぬくぬく
包(つつ)まれるような心地(ここち)よいあたたかさ。
「こたつに入(はい)るとぬくぬくして、眠(ねむ)くなる。」
「冬(ふゆ)の朝(あさ)は、布団(ふとん)の中(なか)でずっとぬくぬくとしていたい。」
ぽかぽか
あたたかくて気持(きも)ちがいい状態(じょうたい)。
「ホットワインを飲(の)んだら、体(からだ)がぽかぽかになった。」
「外(そと)は寒(さむ)いけれど、家(いえ)の中(なか)はぽかぽかで幸(しあわ)せだ。」
芯(しん)から温(あたた)まる
身体(からだ)の内側(うちがわ)、中心(ちゅうしん)までしっかりあたたまっている状態(じょうたい)。
「お風呂(ふろ)に入(はい)って、体(からだ)の芯(しん)から温(あたた)まる。」
身体(からだ)があたたかくなってリラックスしていることを意味(いみ)する言葉(ことば)
ほぐれる
固(かた)くなっていた身体(からだ)や心(こころ)が、柔(やわ)らかくなってリラックスする。
「温泉(おんせん)で全身(ぜんしん)がほぐれて、疲(つか)れがすっかりとれた。」
「熱々(あつあつ)のおでんを食(た)べると、冷(ひ)えていた体(からだ)がじんわりほぐれていく。」
ゆるむ
身体(からだ)や心(こころ)の緊張(きんちょう)が弱(よわ)くなる。
「雪(ゆき)の中(なか)であたたかい甘酒(あまざけ)を飲(の)んだら、ほほがゆるんでいくのを感(かん)じた。」
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皆(みな)さんの住(す)んでいるところは、今(いま)どんな季節(きせつ)ですか?
寒(さむ)いところに住(す)んでいる方(かた)は、あたたかくして過(す)ごしてくださいね!
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