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コミュニケーション力をあげる3つのヒント ③ 5つの言語バリエーションから見えるあなたのゴール

Noritalia

みなさん、こんにちは!イタリア語講師のNoritaliaです。

今日の話題は、【コミュニケーション力をあげる3つのヒント ③ 5つの言語バリエーションから見えるあなたのゴール】です。

どうぞお付き合いをお願いいたします。


あなたが目指す外国語習得のゴールを探してみましょう


ここでは5つの言語バリエーションから「目指す目標」を明らかにしていきましょう。


イタリア語には、5つの言語バリエーションがあると言われていて、

①社会的ステータス
②コミュニケーション環境
③地域的バリエーション
④コミュニケーション方法
⑤時代的な変化

この5つがその人が話すイタリア語に深く関わっているとされています。

イタリア語に限らず、どの言語もこのようなバリエーションは存在しますね。


短いコラムの中ではありますが、一つ一つ見ていくことで、あなただけのゴールが見つかるかもしれません。


 

①社会的ステータス


こちらはその人が受けた教育、職業などに影響されるバリエーション。


文化的な知識文法的な知識は、高等な教育を受けて論文を書いたりしながらより高まるのかなと思います。

*学校を出て職人の道に進むことも素晴らしい選択ですし、才能を持った人もたくさんいます。


個人的な性格は別として、弁護士裁判官貴族などが公の場で使うイタリア語は洗練されているのでしょうね(私に縁のない人たちではありますが。笑)。


他にも寡黙な職人、営業マン、学生、朝市の八百屋さん、会社の社長さん。


格式の高いイタリア語や、親しみやすいイタリア語。

使う単語や文法にも違いが出てきます。


あなたはどんなイタリア語を想定していますか?



②コミュニケーション環境


こちらは、話す相手や状況によって話し方を変える、というものです。


友人と話す時。

教授に呼び止められて廊下で話す時。

家族と話す時。



話し方は変わりますよね。


友人との会話では、最近の表現話し言葉独特の表現を使うこともあるでしょう。

反対に、フォーマルな状況では、しっかりした文法を使い、砕けた表現は避けるでしょう。


あなたがイタリア語を使うシチュエーションは、フォーマルな状況ですか?

あるいは友人と過ごすバールでのひとときなどでしょうか。

ホストファミリーの方とのおしゃべりでしょうか。


 

③地理的要因


こちらは方言など、地域によってバリエーションが豊かなイタリアならでは。

イタリア語が話されていない地域があるほどで、地域性があるのもイタリアの底知れない魅力の一つですね。


以前コラムにも書きましたが、俳優のように台本もなく、訓練も受けていない一般のイタリア人の話し方やリズムは、地域によってかなり異なります。


一般人は、語学講師のようにゆっくり話すという気遣いはしてくれませんので、慣れるまでに時間もかかるでしょう。


また、映画やドラマを見るときのように第3者として聞く状況と、目を見て話しかけられる状況も全く違いますね。


 

④コミュニケーション方法


例えば書き言葉と話し言葉など。


書き言葉と話し言葉で違うことと言えば、句読点と、文章の長さなどでしょうか。


書き言葉はモノローグのように一人で表現しますので、文章は長く複雑になり、句読点も正しく使うことが必要になるかもしれません。


しかし話す時は、どうでしょうか。


相手にも話させてあげないといけませんよね。

結果的に文章は短くなり、複雑な文章の構成は必要ないかもしれません。


さぁ、あなたはどちらを目指していますか?


 

⑤時代的背景


言葉というものは時代で変化していく、というものです。

時代ごとに人間が進化すると、言葉も進化すると思います。


あなたが使っているイタリア語の教材は何年前に作られたものですか?

その後、時代に合わせて改訂されているでしょうか。


「話し言葉ではあまり使いません」という表現が実際にありますし、「話し言葉ではこちらを使いますよ」という表現もあります。


語学を学ぶのは、テキストで文法を学んで4つのスキルを上げるだけの「勉強」ではありません

さまざまな文化、その時代の言葉など、その国の「今」を丸ごと知って楽しみ、自分の教養を上げるためのものかなと思います。


そのためには、今の時代に合う表現・文法についての注釈があるような教材が良いでしょう。

イタリア文化や料理の紹介、今のトレンドが所々に散りばめられているテキストもステキですね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モノローグなら文章は長くなるし、構成もキチンと考える必要がでてきます。

言葉のキャッチボールなら、上級の文法を学ぶよりも、短い文章をたくさん早く作れるスキルが必要です。


どちらも大事ですが、求められるスキルが違うので、悩ましいですね。

あなたは勉強している外国語で、どんな事を実現したいですか?


さて、次回は「言葉のキャッチボール」について話してみたいと思います。

長いコラムを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


NORITALIA


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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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