辛く悲しい時ほど音楽感性を上げるチャンス

Kana K

ピアノスクールかなでのカナです!

ピアノの楽しさを深めたい人、もっと音楽性を磨きたい人のために、日々の気づきをシェアしています♪


悲しいとき、練習したくないとき、それはそれでいい。

何だか気持ちが沈んでいる。

嫌なことがあった。

気分がゆううつで、ピアノの練習なんてしたくない。

そういうときって、誰にでもあると思う。

でも、それはそれでいい。

無理に練習しようとしなくてもいい。


そんなときこそ、音楽センスを磨くチャンスかもしれない。

何もしたくない。

積極的に動こうという気持ちになれない。

それなら、受動的にできることをやってみる。

音楽を聴く。

いつもより、心に響きそうな映画を観る。

美術館に行ってみる。

YouTubeで、今練習している曲を、いろんな演奏で聴いてみる。

いつもとは違う弾き方をしている人に感動するかもしれないし、
そんな心情のときにしか気づけないセンスを発見できるかもしれない。


例えば、いつもの街を歩いているだけなのに、
普段は気づかなかった景色が目に飛び込んでくることがある。

悲しいときや辛いときって、
無理に「元気にならなきゃ」と思う必要はなくて、
そういう自分だからこそ感じられるものを大切にする時間にしてもいい。

そんなふうに音楽を聴いていると、
ふと、「ここをこうしてみよう」「ちょっとピアノを弾いてみよう」
と思える瞬間が来ることもある。

受動的に楽しんでいたつもりが、
いつの間にか自然と切り替わっていることもある。


偉大な音楽も、辛い時期に生まれたものが多い。

ベートーヴェンの「悲愴」や「第九」も、
彼が人生の中で困難と向き合っていたときに書かれたもの。

もちろん、辛いときに必ず素晴らしい芸術が生まれるわけではない。

でも、明るく元気なときには気づけない、
深みや感情の揺れを感じ取ることができるのは、そういうときだけかもしれない。

芸術に関しては、
感情の経験が感性を養う力につながることがある。

だからこそ、ただ落ち込むだけじゃなく、
「この瞬間にしか感じられないものがある」と思ってみる。

悲しい、辛い経験の感性が、きっといつか音楽の表現の中に生きてくる。

そう思うと、その時期もただの悲しい出来事ではなくなるかもしれない。

「音楽に助けられた」 そう感じたとき、
きっと、もっと音楽が好きになる。

音楽好きに、内向的な人が多いのも、
きっとそういうことなのかもしれませんね。


https://kana-piano-school.site/かなでピアノスクール

カナ

This might be a chance to sharpen your musical sensibility.

There are times when you just don’t feel like doing anything.
When you can't bring yourself to be proactive.
In such times, try doing something passive.

Listen to music.
Watch a movie that resonates with you more than usual.
Visit an art museum.
On YouTube, listen to different performances of the pieces you’re currently practicing.

You might be moved by someone playing in a way that’s different from your usual approach,
and you might discover a sensibility you can only notice at times like this.

For example, when you’re walking through your usual neighborhood,
there are moments when you suddenly notice scenery you’ve never paid attention to before.

When you’re feeling sad or going through a tough time,
there’s no need to force yourself to “cheer up.”
It’s okay to take the time to cherish what you can feel only because of how you are at that moment.

When listening to music this way,
you might suddenly think, “I’ll try doing it this way” or “I’ll play the piano a little.”
It’s a moment when you might naturally switch gears, even though you thought you were passively enjoying it.

Many great works of music were created during difficult times.
Beethoven’s “Pathetique” and “Ode to Joy” were written when he was facing personal struggles.

Of course, not every difficult time leads to great art.
But in those moments, you may be able to sense depth and emotional turmoil,
things you might not notice during brighter, more energetic times.

In art,
experiencing emotions can nurture your sensitivity.
That’s why, instead of just sinking into sadness,
it’s helpful to think, “There are things I can feel only at this moment.”

When you’re sad, struggling, or feel like doing nothing,
such times might be part of the process that deepens your own music.

Without pushing yourself too hard,
if you can cherish even just one thing you can feel in that moment,
it will surely come to life in your music expression one day.

https://kana-piano-school.site/
Kanade Piano School

Kana 

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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