ピアノで“聴かせる音”をはっきりさせるコツ

Kana K

かなでピアノスクールのかなです。

「なんだか音がごちゃごちゃして聴き取りにくい」
メロディがちゃんと浮き上がってこない気がする」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?

それ、メロディと伴奏のバランスが取れていないだけかもしれません。

ピアノは、ひとりでメロディも伴奏もすべて演奏する楽器です。
だからこそ、どの音が主役で、どの音が脇役かを自分で判断する力がとても大切になります。

たとえば、右手がメロディ左手が伴奏になっている場面。
このとき、左手の音が少しでも大きいと、メロディが埋もれてしまうんです。

「全部の音をきれいに弾こう」とするのではなく、
“どの音を聴かせたいか”を意識することが何より大事。

まずは、メロディを口で歌ってみてください。

声に出すことで、
**「この音はしっかり」「この音はやさしく」**と自然に感じられるようになります。

その感覚を持ったまま弾いてみると、
出てくる音のバランスが変わってくるのを感じるはずです。

伴奏の音は、下から支えるように、そっと軽く
目立たないけれど、存在感のある響きを目指します。(この左を小さくが難しい。。。。)

この主役と脇役の関係が整ってくると、
演奏全体が洗練されて聴きやすくなります。

全部の音を揃えて弾くのではなく、
「届けたい音」を自分で選ぶこと。

それだけで、同じ曲でも“伝わる演奏”に変わります。伴奏の小さい音を出すのも難しいのでそこも大変。

また明日も、ひとつだけピアノのコツをお届けしますね。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。

かな

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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