音声でもコラムをお楽しみいただけます
カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「著者と映画監督の最強タッグ」のお話です。
今話題の映画『国宝』。
本当にいろんな方からお話を聞くのですが、私が日本に6月一時帰国していた時にも上映していて、
「せっかくだから見てからインドネシアに帰れば?」なんて言われていました。
ただ映画の時間が3時間あり、息子と一緒の一時帰国だったため、息子が見たい内容ではないことや、
一人で出かける時間がなかなか取れず、今回は見ずに帰ってきました。
私は映画が話題になると、原作があるのかを調べることが多いのですが、
『国宝』も調べてみると本が先に出ていて、著者は吉田修一さん、映画監督は李相日(リ・サンイル)さんでした。
このお二人のペア作品には、映画『悪人』と『怒り』もあります。
これらも本が先に出ているようですね。
『国宝』が話題になる前から、仕事で関わりのある方に「『怒り』と『悪人』はおすすめ」と聞いていて、
先に本を読んで映画を見たいと思っていたのですが、なかなか実現できずにいました。
ところが今月、少し時間が取れたので、まず『怒り』を見て、その数日後に『悪人』を見ました。
感想としては、どちらも面白く、好きな作品です。
考えさせられる部分も多く、見て良かったと思います。
2作品に共通して、日本ならではの懐かしい田舎の風景が登場します。
海外に住んでいる方なら、その風景を見るだけで心が安らぐのではないでしょうか。
『怒り』は3つのストーリーが同時進行で交差して進み、それぞれの登場人物は交わらず、
異なる場面で話が展開します。
キャストはとても豪華で、どのストーリーが一番好きかは人によって違います。
私は松山ケンイチさんと宮崎あおいさん、渡辺謙さんが出演しているストーリーが特に好きでした。
美男美女カップルのやりとりは見ていて素敵です。
タイトルにある「怒り」は、登場人物それぞれが抱く感情ですが、
その矛先が違う点が興味深いです。
相手に向けられるもの、自分自身に向けるもの、社会に向かうものなど、
多様な形で描かれています。
一部、胸が締め付けられるような場面もありましたが、とても印象的な作品でした。
『悪人』も豪華なキャストです。
『怒り』と両方に出演しているのは妻夫木聡さん、柄本明さん。
主人公は妻夫木聡さんと深津絵里さんですが、
私が特に印象に残ったのはサブキャストです。
樹木希林さん、そして柄本明さん。
『悪人』で柄本明さん演じるキャラクターが、
「頭がおかしくなるほど狂うほど大切な人はいるか」と語るシーンがありました。
その感情は娘への想いだと思うのですが、
自分にも過去にそれほどの感情を持ったことがあったかと考えさせられました。
この2作品、そして今話題の『国宝』。
吉田修一さんが本を書き、李相日監督が映画化する――
このタッグが生み出す作品は本当に素敵だと感じます。
お盆休みに時間があれば、これらの作品を見てみるのも面白いかもしれません。
今日は「著者と映画監督の最強タッグ」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
コメント (0)