日本語を勉強し始めたのは1999年です。(きっかけについてもっと知りたい方はこのリンクをクリックしてください。)それを言うと「だから日本語が上手なんですね。22年間も勉強してきたから!」と欧米人によく言われますが日本人の反応はちょっと違います。
「学校で勉強したけど全く英語できない!」
「英語はもっと真面目に勉強すればよかった!」
「英会話学校通ってるのに能力は全然伸びてない!」
そんなことを言う友達はいますか?それとも、自分自身それを思っていますか?日本人の間での会話ならここで終わるのかもしれませんが、日本語と英語が話せる外国人が混じると次に来るセリフは必ず:
「どうやったら英語が話せるようになりますか?どう勉強すればいいんですか?」
そう言う質問は、数えきれないほどのバリエーションで聞かれましたが、毎回喜んで答えます。日本人に英語を何年か教えた、言語を四つ話せる私にとって、外国語を勉強することは、とても素晴らしいと思います。だから今日は20年以上の経験から言語学習のコツをいくつか教えたいと思います。もちろん、学び方は人の数ほどありますが役に立つことを一つか二つ教えられたら光栄です。
今回も思ったより言いたいことが多かったのでコツを三つだけ紹介します。
※主に、日本人が学びたいのは英語なので下記に英語の例を使いますがコツはどんな言語の勉強にでも使えると思います。
コツその1・学び方
基本的に日本の義務教育制度の教え方は「丸暗記」です。丸暗記が苦手な人なら、自分は勉強に向いていないと思って、外国語を勉強するのを諦めることになる可能性が高いでしょう。でも、丸暗記が上手な人のなかにも、外国語を話せない人は多いです。その原因の一つは日本の教育制度に欠けているものです。それは得た知識の応用です。一般的に、日本の学校で学ぶことは試験を受けるための知識です。最終目的は理解ではなく、受験合格です。
残念ながら、言葉を学びたいならそのやり方は無効です。
自然な会話は試験の質問と違って、決まっていません。つまり、丸暗記した英語のセリフを上手に使っても相手が台本通りに答えるとは限りません。次の例はよくあることでしょうか?
日本人:How are you?
(期待:I'm fine, thank you.)
外国人:Not bad, not bad. How ‘boutchou? (悪くないよ。あんたは?)
日本人:???
もちろん、言語を学び始める時は丸暗記がある程度必要です。特に語彙を覚えるために。しかし、「教科書さん」になりたくなかったら文法は理解するために勉強しなければなりません。つまり、例文を真似するのではなくて、例文の仕組みを分かるようになることです。そうすることで、オリジナル文を作れるようになります。私の意見にすぎませんが、日本人に英語を教えていた時、それは一番高いハードルでした。努力して丸暗記の癖を超えたら英語能力は急に伸びます。
慣れた学び方を変えるのは難しいので、すぐにうまくできなくても脳に怒らないでくださいね。
コツその2・Why?
人間は基本的に何かをするために理由が必要です。例えば、嫌な仕事を長年し続けられる理由は生きるためにお金が必要だからです。お金が要らなければ、嫌いな仕事は辞める人が多いでしょう。第二言語を学ぶにも理由が必要です。残念ながら、英語を学ばなくても生活はできるのでちゃんとした目的がないとなかなか上達しません。
「英語が話せるようになりたいから」とか「英語が話せたら便利だ」という漠然とした理由では、モチベーションは上がりません。はっきりした「WHY」がわからないと勉強は長く続けられません。「外国人の友達ともっと上手に話せるようになりたい」とか「アメリカで留学したい」というような明確な目標をまず見つけましょう。それを見つけたら、自分の目的に合った資料・教科書を手に入れるのも大事です。興味のないトピックスを避けましょう。最初はモチベーションを失くさないように好きな分野の物を使った方がいいです。
楽しくない = 辞める
※初級なら文法をちゃんと説明する教科書が必要になるかもしれませんが楽しそうなのを選んだ方がいいです。Youtubeに文法を説明するビデオもたくさんあります。英語を学ぶためのポッドキャストもいくつかあるので自分が一番楽しめそうなやり方を選びましょう。
コツその3・発音
日本語の発音は外国語の勉強におけるもう一つの大きなハードルです。
・母音は五つしかありません。
・母音や子音を結合することがありません。
・子音の後は必ず母音がきます。
・言葉は必ず母音で終わります。(「ん」を除いて)
私の経験で聴き慣れていない音を聞くと脳みそは自動的に既に知っている音に合わせたがります。それに抗わないと英語じゃ無くて「カタカナ語」になってしまいます。「My name is Ryoko」は「マイネームイズ 涼子」になります。お年寄りの日本人は英語ができない時よくジョークでいうのが好きのは「ジスイズアペン」ですね。発音の壁を乗り越えるためのコツは音楽です。
私は日本語を勉強し始めた時はネットからJpopの曲をたくさんダウンロードしていました。(違法ダウンロードを許してください。)好きな歌手が見つかったら、CDを焼いて曲を何千回も聞いて歌おうとしていました。運転しながら、シャワーを浴びながら、掃除をしながら歌っていました。もちろん、しょっちゅうカラオケにも行っていました。歌詞の意味はほとんどわかりませんでしたが歌いながら日本語の発音を覚えました。もしも最初の頃、隣に日本人がいたら私が熱心に歌っていた日本語を日本語として認識しなかったでしょう。そこは完璧を求めずに楽しみながら発音を覚えることが大事です。教科書に付いているCDの会話のセリフを繰り返すより好きな歌を歌う方が効率的です。
今時、Youtube MusicやApple MusicやSpotifyというアプリを使ってプレイリストは簡単に作れるので好きな歌手がきっと見つかります。ただし、曲の数が多すぎると同じ曲を聴く回数が減るので最大20曲までにした方がいいです。目的は同じ言葉の発音を繰り返して覚えることですから。後はHip Hopの曲にスラングや下品な言葉が多いので会話に使う前にちゃんと調べましょう。
Image credit: PlusLexia.com
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