この話も、何度も何度もしているのですが、
がんになると、先進医療を受けて莫大な費用がかかることがあるから
がん保険に入った方がいいですよ
という記事を書いている人が未だにたくさんいるのですが、
先進医療を受ける可能性はほとんどありません。
私がかつてがん保険を担当していた時、
5,000人くらいのお客さんに関わって、
「先進医療受けます」といった方は一人だけでした。
なせ、そんなに可能性が低いのか。
先進医療というのは、
大学病院とか、国立の専門病院のような
研究開発も行っているような病院でなければ、
治療の設備が整っていません。
だから、地域の市民病院くらいでは、
先進医療は、行っていません。
先進医療というのは、
先進であるがゆえに、まだ症例が少なくて、
そのために保険適用になるかどうか審議中ということなのです。
だから、ぴったり適合する症例の人であれば、
「先進医療受けませんか!」と言われることが
あるかもしれませんが、
一般的には、手術・放射線・抗がん剤の3点セットが基本です。
お医者さんも、保険適用内で収めようと考えてくれているはずで、
わざわざ先進医療を勧めてくるようなことは
まず無いと思います。
仮に、勧められたとしても
先進医療は、先進であるがゆえに、
まだ効果が確認できていない治療法なのです。
現段階で、一番効果的なのは、
手術・放射線・抗がん剤なのです。
だから保険適用になっているのです。
ですから、先進医療を断って、
効果が確実な、手術・放射線・抗がん剤を選択しても
全然よいのです。
それから・・・
がんになったら、かつら代などがかかるとか、
仕事ができなくなるかもしれない、
と言いますが、
それは、がんじゃなくても
そういうことが起こる可能性はあります。
がん保険の場合、がんには対応できますけれども、
それ以外の理由で仕事ができなくなった場合、
何の役にも立ちません。
そういう場合に備えて、貯金をしておいた方が、
あらゆることに対応できるので
はるかによいのではないでしょうか。
どうしても心配な方は、
たくさんの病気・けがに対応できる
医療保険を必要最小限で入るのがいいと思います。
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