こんにちは!講師のKaorinaです。
最近は、ExcelやWordで困ったことがあっても、生成AIに質問すれば操作方法や数式の候補をすぐに教えてもらえるようになりました。
そのため、
「これからはOfficeの操作を細かく覚えなくてもいいのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
私はむしろ、AIが身近になった今こそ、Officeの基礎を人間が理解しておくことが大切だと考えています。
その土台を体系的に身につける方法のひとつが、MOSです。
■ MOSは「資格取得」だけが目的ではありません
MOSの良さは、自己流で覚えてきたOffice操作を一度整理し、幅広く学び直せることにあります。
仕事では、いつも同じ操作方法を使い続けていることがよくあります。
それでも業務はできますが、MOSを学ぶと、
「こんな機能があったのか」
「もっと簡単にできる方法があったのか」
と気づくことが少なくありません。
毎日使うExcelやWordだからこそ、小さな効率化でも積み重なると大きな時間短縮になります。
■ AIを上手に使うには、人間側の知識も必要です
生成AIは非常に便利ですが、こちらの依頼が曖昧であれば、返ってくる答えも曖昧になりやすくなります。
Excelであれば、
「セル」
「絶対参照」
「相対参照」
「テーブル」
「ピボットテーブル」
といった言葉や仕組みを知っているだけでも、AIへの依頼はずっと具体的になります。
つまり、Officeの知識は、そのままAIに仕事を正確に伝える力につながります。
さらに重要なのが、AIが作った数式や表を自分で確認できることです。
計算範囲は正しいか。
参照先は合っているか。
もっと簡単な方法はないか。
こうした判断は、最終的には人間が行う必要があります。
AIに任せる部分が増えるほど、「正しいかどうかを見極める力」の価値は高くなると思います。
■ 一般レベルで、まず基礎を整える
MOSの一般レベルでは、ExcelやWordを使ううえで必要になる基本的な機能を幅広く学びます。
普段からOfficeを使っている方でも、
「知っているつもりだったけれど、実は使ったことがなかった」
という機能が意外と見つかります。
一般レベルの学習には、部分的に覚えてきた知識を整理し、基礎の抜けを補う意味があります。
基礎がしっかりすると、操作をただ覚えるだけではなく、
「この場合は、どの方法を選ぶのがよいか」
を考えられるようになります。
■ エキスパートまで学ぶと、仕事の見方が変わる
一般レベルを取得すると、
「ここまでできれば十分」
と感じる方もいると思います。
ですが、日々の業務をもっと効率化したい方には、エキスパートまで学ぶメリットがあります。
高度な関数やピボットテーブル、マクロなどを学ぶと、単に操作できる機能が増えるだけではありません。
「この作業は、そもそも毎回手作業で行う必要があるのか」
と考える視点が身についてきます。
これまで時間をかけていた集計や繰り返し作業が、機能を一つ知っただけで大きく短縮できることもあります。
エキスパートの学習は、難しい操作を覚えるためだけではなく、自分の仕事の進め方そのものを見直す機会になります。
■ 一般とエキスパート、両方を学ぶ意味
高度な機能を知っているからといって、必ずしも効率よく仕事ができるとは限りません。
難しい関数を使わなくても、基本機能だけで簡単に解決できることもあります。
大切なのは、
「難しい方法を知っていること」
ではなく、
「その場面に合った方法を選べること」
です。
一般レベルで基本を固め、エキスパートで応用の選択肢を増やす。
この両方がそろうことで、
基本機能で十分なのか。
高度な機能を使うべきなのか。
自動化したほうがよいのか。
AIに任せる部分はどこなのか。
といった判断がしやすくなります。
■ AI時代のOfficeスキルは「AIと一緒に働くための基礎」
これからは、人間がすべての作業を自分だけで行う必要はありません。
AIに任せられるところは、上手に任せればよいと思います。
ただし、そのためには、
何をしたいのかを言葉にする力。
AIの回答を確認する力。
必要に応じて修正する力。
が必要です。
その土台になるのが、Officeそのものへの理解です。
OfficeスキルとAIスキルは、どちらか一方を選ぶものではありません。
両方を組み合わせることで、より速く、より正確に仕事を進められるようになります。
■ MOSは、手を動かして学ぶことが大切
MOSは実際にパソコンを操作する試験です。
テキストを読んだり動画を見たりするだけでなく、自分で操作を繰り返すことが大切です。
模擬試験をするときも、手順そのものを暗記するのではなく、
「なぜこの操作をするのか」
「別のデータでも同じ考え方が使えるか」
まで理解することをおすすめします。
そうすることで、試験のためだけではなく、実務でも使える知識として定着していきます。
MOSを学ぶ意味は、資格を一つ増やすことだけではありません。
一般レベルでOfficeの土台を整え、エキスパートで効率化や仕組み化の視点を身につける。
そして、その知識をAIと組み合わせる。
これからの仕事では、この力がますます重要になっていくと思います。
AIが便利になったからこそ、人間は基本を知らなくてよいのではありません。
基本を知っている人ほど、AIに適切に仕事を任せ、その結果を自分で判断できます。
MOSの学習は、AI時代にOfficeを使いこなすための「基礎体力」を身につける学びとして、今後も十分に価値があると私は考えています。
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