最近ちょくちょく所得補償保険について耳にするようになりました。保険会社によって呼び方がいくつかあり、損保・生保によっても内容が違いますし、対象としている症状も違ったりします。どれも病気やけがで仕事ができなくなったときに収入をカバーしてくれる保険ですが、どれが自分に一番合っているのか、検討するポイントをお伝えしておきます。
1. 保険の違い
損保の所得補償保険:
病気やけがで働けなくなった時、それまでの所得の60%くらいを一定期間補償してくれ、契約は1年更新のものが多いです。
生保の所得補償保険:
病気やけがで働けなくなった時、あらかじめ設定した給付金を就業不能の状態が続く限り受け取れるものが多いです。
収入保障保険:
死亡・高度障害となった時に、残された家族の生活費用を補うための保険です。年収に関係なく補償額を設定することができ、解約返戻金なしの掛け捨てなので保険料は割安です。
2.チェックポイント
いくら支払われるのか:
保険会社の商品タイプと契約条件によって月額10万円から50万円くらいまでとしているところが多く、収入保障は一時金タイプもあります。月額いくらまで設定できるかは、現在の収入によって制限されていることがあります。
いつから支払われるのか:
就業不能と言っても、不能になった日からすぐに保険金が出るわけではありません。例えば、就業不能になってから60日とか、180日とか、保険金支払いの対象とならない期間があります。
会社員の方と自営業の方では、傷病手当金や会社独自の保障制度など就業不能中の手厚さが違いますので、ご自身のお仕事や貯蓄状況に合わせて選んでください。
どれくらいの期間支払われるのか:
商品によって、例えば2年間と支払期間を限定しているところ、就業不能の間はずっととしているところなどさまざまです。また、保障対象期間も60歳までとか、65歳までとかいろいろなパターンがあります。
家のローン、お子さんの教育費など、どんな時自分の収入がないと困るのか、そして、退職金や年金など、いくつになったら収入が安定するのか、自分のお金の波を計算して契約期間を決めましょう。
どういうとき支払われるのか:
例えば、「在宅療養」とはどういう状態を指すのか確認しておかないと、自分で勝手に家で休養しているだけでは支払い対象外となったりします。
対象となる病気・けがの内容など、きちんと事前に確認しておきましょう。
以上、必ずいくつかの保険を比較検討して、ご自身のニーズに合ったものを選んでください。
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