弓の使う場所を覚える

中村勇太

今日もCafetalkでレッスン中の曲から〜。

弓。

もともとは弓道の弓のようなものでしたが、進化して弦(つる)に対する弧の向きが変わりました。

いまでもピリオド奏法という時代を考慮した演奏では、楽器も古楽器と言って弓もバロックボウというものを使います。

大切なのはそのバネです。木につけられた反りを馬のしっぽを張った状態で弾くのですが、張った輪ゴムを想像してください。

端は硬くて、真ん中は柔らかいですよね。

弓の毛にも同じことがあります。(弦もそうですが)

はっきりした音のシルエットを出したい時・・・アクセントやスタッカート、スフォルツァンドなどは弓の先からあげ弓、弓の根元から下げ弓、としたりします。

音の長さや、音楽の場面が移り変わったりする時、タカタカ忙しい時などなど、どんな時に弓のどこを使うか、つねに覚えていきます。

上手い人の演奏を見て、「なるほど!」と試していくなどして引き出しを増やしていきます。

そして、経験に照らし合わせていろいろ試行錯誤していくのがヴァイオリンの譜読みです。

簡単そうにみえるゴセックのガヴォットも、粋に弾くのは大変難しいものです。

必ず、「弓を弦の上に載せて」弾きましょう

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
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