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Cafetalk Tutor's Column

gosxi 講師のコラム

語学学習。語彙は宝物

2014年4月24日

「語彙は宝物」。この言葉は、高校時代の英語の先生のセリフですが、いい言葉だと思います。海外生活の中で、わからない言葉をひとつひとつ見つけて集めて行くって、宝探しみたいなもの。語学を楽しむ、って大事。

言語という名の海を7つ以上渡る自称「言葉トラベラー」の私にとっては。単語やイディオムを覚えていくことは、宝探しと同じです。

で、私の語彙増強法は、高校時代と基本的に同じです。単語帳。

なにが良いって、通勤中だったり、電車等で移動するときにさっと取り出して勉強できる点。スイッチを入れる必要もなく、なくす心配もしなくていい(経済的損失がないから)。そして、後で振り返ると「こんなに勉強した」という自信にもなります。

単語帳はおそらく日本(と東アジア?)でこそ普及していますが、諸外国では高校生が朝の通学電車の中でやるほどの次元ではないでしょう。勤勉さの象徴、誇るべき日本の文化と思います。

私はまず、知らない単語に出会ったらメモ(裏紙)に書きつけます。そして家で調べるなり、友人に聞くなりして納得できる訳語を探します。訳語は、日本語とは限りません。既に自分が習得している言語で(意味論的に)近いものを関連付けます(たとえば西語のagenciaと英語のagency)

それが終わると、データ変換。アプリは、ここ数年はevernoteを使っています。こうしておくと、後々ど忘れしたときに検索でき、作った単語帳を紛失したときにも簡単に対応できます。

最後に、単語帳に(もちろん手書きで)転記します。ここまでの時点で書くこと2回、入力すること1回ですから、既にそこそこ記憶できています。もしタブレットでフラッシュカードのアプリを使うとすると、この書く動作が省略されるので覚えが悪くなるかもしれません(私は未経験なので実感としてはわかりません)。

で、用意ができたら早速使います。作成してから開始までに日をあけないほうがいいです。外出するときに歩きながら、電車に揺られながら。。それを、基本的に毎日続けます。暗記するには家にこもるより、外気に触れながらの方がいいし、通勤のような自分のルーティーンにこれを組み込むことで、身体が自動的に動くようにもなります。言い換えれば、行動を開始するのにストレスを感じません。

ひとつの単語帳は上下2段に分け、どちらの方向からも開始できるようにします。すると、ひとつの単語帳あたり120~200語が収録できます。普段はこれを1ヶ月から1ヶ月半使い続け、次に進んでいます。

発音ごと覚えるために、歩きながらぼそぼそと発音したり、口パクしたりします。電車の中でも同様にするかは、時々の状況に応じて判断。

海外に住む時は、現地で入手できるかわからない場合、日本から持っていきます。自作することもできますが、日本で入手する方がコスト的に得ですので(東アジアだと現地でも普及しているかもしれません)。

ちなみにフィリピンだと、ダイソーの現地法人であるサイゼンに置いていたと記憶しています。普通の文房具屋にもないことはないですが、サイズが異様に大きかったりして使いづらいと思いました。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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