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Cafetalk Tutor's Column

kuro 講師のコラム

受験しない小学生が絶対やるべきこと

2017年11月12日

箱根に行ってきました!

小学生のお子さんで、「なかなか勉強しない」や、「将来に向けて学習習慣をどう身につければいいか」など、ご相談を受けることがよくあります。

今回、たまたま機会があり、自分が常々考えていることを整理してみました。以下ちょっと長いです。

中学受験をしない小学生の家庭学習はどうあるべきか。これは僕の個人的な見解で、甘いかもしれませんが、、

小学生の間に、絶対にやっておきたいこと。それは・・

「毎日決まった時間に、30分でいいので自発的に、集中して勉強をする」です。

小学生のうちは(大人になってもそうかもしれませんが)、自分が本当にやりたいと思ったことを(遊び含む)、とことんやる、ということがいちばん大切です。高校受験、大学受験のときになれば、自分で考えて、自分でモチベーションを燃やさなければ高い成果は得られません。

自分の受験時代を顧みると、ずっと一人で予備校にもいかず、開館から閉館まで勉強していました。そのときの感覚は子どもの時に遊びに没頭している時と同じような感覚でした。やっているときの記憶がないんですよね(笑)

小学生のころは、勉強の内容そのものも大事ですが、「自分でやりたいからやった」とか、「やり始めたら楽しくて、(時間は短いけど)やり終えてスッキリした」とか、「自分から勉強したことを親から褒められた」とか、そういう学習へのプラスの(肯定的)感覚を積み重ねることが、実はとても大事ではないかと思っています。

勉強に対してそういうポジティブなイメージがあれば、中学、高校になって2時間、3時間、4時間と自分から集中して勉強に向かえる子どもに成長する可能性は高くなるように思います。もちろん、この時期になると内容が厳しく要求されるので、「学習の肯定的感覚をじっくり積み上げよう」などと悠長なことは言ってられなくなります。

ただ、冒頭の「毎日決まった時間に、30分でいいので自発的に、集中して勉強をする」は激甘のように見えて、いくつかコツがあります。

「毎日決まった時間に」ということ

習い事などあって毎日全く同じリズムではないかもしれません。今日は17時に、明日はやらずに、明後日は寝る前に、のような勉強の仕方だと、生活のリズムがつかめないので、同じ時間勉強しても効果が薄くなります

現代のお子さんは忙しいので、実行するのは困難が伴いますが、しっかり決めてしまえば、習慣になってしまいます。そうすると、お子さんにとっても「楽」になります。(同じケースではないですが、僕の子どもは4歳ですが、やっと歯磨きのルーティンができてきて、自分からこちらに来てくれるようになりました。それまでは羽交い締めにしてやっていました…苦笑)

そのため、例えばレッスン中に出された宿題にしても、土日にまとめてやるのではなく、小分けにしてやった方が断然良いと思います。そういう思いで宿題を出してます。

「自発的に」ということ 

当然ですが、自分でやると決めてやったほうが学習効果は高いです。個別塾で中学受験をする生徒さんを見ていたときを例に挙げましょう。

中学受験は、親が「受けなさい」と言わないと始まらないわけで、間違いなく介入はしているのですが、その介入の仕方に違いがあります。

楽しそうにやっている子は、親が決めるのはざっくりとした方針のみ(算数の気になるところを塾でやって来い、など)で、あとは塾で問題を解くこと自体が楽しいから、「めんどい」と減らず口をたたくけどやる、という子が多いです。

反対に完全に受け身になっている子は、今日やる教材のページ数まで、保護者が細かく指定してきます。生徒に聞くと「やれと言われてるからしょうがない」的なニュアンスです。「でも合格したい?」ときくと、「・・うん」とは言います。しかし、これは単に親に褒められたいだけなんじゃないか、勉強という意味では無駄なのでは・・と思ってしまったケースも、多々ありました。

「30分でいいので、集中して」ということ

もちろん、1時間、2時間とやれればそれはそれで良いんですよ。ただ、どんなお子さんでも、自分からやる!と決めてやれば、少なくとも30分は集中してやれるのではないかと思います。

その時に大切なのは、お子さんの集中力、成長過程に適した学習の分量、難易度を誘導してあげるのは、大人の仕事になってきます。

具体的には

以上の、「毎日決まった時間に、30分でいいので自発的に、集中して勉強をする」ために、じゃあ具体的に何をやれば良いのかというと、一つ二つやることを決めて、それを最後までやり通すのが良いと思います。

例えば、算数のドリル問題集を一冊全部やり切る、ということです。

お子さんに適切なレベルであれば、次はこれをやるんだな、その次はこれだな、と毎日の勉強のイメージがつきやすいです。

そしてやり終えれば、「一冊終えた」という達成感が成功体験となって次に繋がると思います。

ただ、その場その場でお子さんに足りない部分が見えて、「こういうこともやらせて欲しい」と思うこともあるでしょう。漢字が思うように書けなかったり、社会や理科で弱い部分があったり・・・

そのときには、例えば今国語の読解問題集をやっているならば、その本文に関連付けるようなかたちでレッスンで扱う、のような形を取ると良いのではないかと思います。

今までやっていたことをやめて、まったく新しいやり方にしようとすると、本人のエネルギーが勉強の「乗り換え」に消費されてしまいます。「先生あれやりたい!」という自発的な「乗り換え」希望なら良いのですが、大人の側からあれもこれもやりなさい、という「乗り換え」は、エネルギーの浪費を招くおそれがあるので注意が必要です。

毎日の勉強(宿題)を効果的に習慣づけるには、レベルの見極めも重要です。たとえば塾講師、家庭教師は週に1、2回、数時間しか介入できません。その制約の中で宿題を出すわけですが、当然、日ごろどういうふうにやっているかわからないのです。

もし、いま出されている宿題を、どれもこれもお母様に質問しないとやり遂げられない、ということであれば、宿題の教材についてはレベルを落としたほうが良いです。

「ある程度一人でできる、質問したいところがちょっとある」程度が最適だと思います。現状においてだいたい独りでできている、ということであれば今のままで問題ないです。そうして、スモールステップを登っていけば良いと思います。

まとめ

というわけで、僕は、「毎日決まった時間に、30分でいいので自発的に、集中して勉強をする」が大事なのではないかと思っています。小学生のうちは、学習の量ではなく、質を特に重視した方がいいということですね。

そうしたことを実現するための、親のやるべき一番重要なこととしては、「学習のリズムを体得させるための生活設計」なのではないかと思っています。

・・・長くなりましたが、一意見として参考にして戴ければと思います。

来週は中学生の期末テストが始まるので、ちょっとそちらで忙しくなります。

ではでは。

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