「無駄遣いが止められない」「なぜか貯金がない」「お給料が上がらない」など、お金に関する悩みはいろいろあります。
ご自分で、「仕事のストレス」「今だけ仕事をしていないのでお金がない」など、お金がない、あるいは使いすぎる理由がはっきりしている方は改善点もはっきりしているのでそれほど問題はないのですが、中には、自分でもよくわからないのに・・・という方もいるでしょう。
そんな時は、ご自身の親を見てください。生まれたときからずっと一緒に過ごしてきた人の影響はかなり大きいものです。
直接お金の話をしていなくても、お金に対する考え方が含まれている場合もあります。
1.親の口癖
「もったいない」「うちは贅沢なんてできないの」といった言葉は、「自分はお金がない」「自分は贅沢をしてはいけない」という思いを植え付けます。
一見お金とは関係なさそうなのが、「あんたは何やってもダメなんだから」「勉強しないとお父さんみたいになるよ」といった蔑む言葉。ずっとこういう言葉を聞いて育つと、「自分はだめな人間なんだ」→「お金を持つ価値がない人間なんだ」と思うようになります。
2.親の職業
個人で商売をされている方の場合、商品を売ったお金をすぐに次の日の仕入れに回すという方もいます。これを見て育った場合、「お金は入ったらすぐに出ていくもの」という思いが植えつけられます。
母親が専業主婦の場合、家自体がお金に困っていなくても、自分で使えるお金がないため、「お金がない」が口癖の方もいますので、子供も自然とお金がない習慣が身に付きます。
家が裕福で何でも買い与えられていた家でも、周りの方からやっかみを受けて育つと、お金を持つことに罪悪感を持つこともあります。
3.親の行動
「お買い物に行くと一番安いものを選んで買う」「食べ物や服など、いい素材にこだわる」「家計簿をきちんとつけている」といった行動は、そのまま子供の行動に現れます。
人付き合いをあまりしない親は、「寄付や贈答をしない」にも通じてきますので、子供も人のためにお金を使うということをあまりしない人に育ってしまいます。
4.親の性格
負けず嫌い、自慢が大好き、本当は自信がないという親を見て育つと、子供は、人と自分を比較するようになりますし、比較基準の一つにお金を用いるようになります。
親が子離れできないと、子供も親離れできず、結婚してからはあまり親の面倒を見られない罪悪感の解消ためにお金を使うようになります。
以上、一例をあげてみました。お金についてなにか問題点があるとしたら、ご自身の親、育ってきた環境について振り返ってみてください。