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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Machika 's Column

自分に生きる価値があるか教えて欲しい

Donnerstag, 16. Mai 2019, 00:24

「人より努力しなければいけない」

「時間を無駄にしてはいけない」

「死ぬほど努力しなければあきらめてはいけない」

「愚痴や弱音は絶対口にしない」

どれもある人にとっては大事な言葉だと思います。上記は以前の私がモットーとしていたことです。

 以前は毎日長時間働き続け、職場でいじめにあっても耐え、きつい仕事でも不満を言わず、毎年新しい資格取得を目標にし、どんなことも不可能はないと自分に言い聞かせました。人に甘えたり、あきらめたり逃げたりは絶対にあってはならないと思っていました。忙しくて寝る暇がなくても、それが「生きること」だと感じていました。

 でも、限界を感じるとイライラしてしまい、身近な人に八つ当たりすることもしょっちゅうでした。いつも睡眠不足で、いつも「見えない何か」と戦っていて、いつも何かに追われていました。リラックスしたりホッとしたり、安心感や幸せを感じることはありませんでした。上記のようなモットーを過度に自分に課す事によって、がんばる方向と力の配分を間違ってしまい、限界を感じて自分にがっかりし、生きる意味を見失いそうになりました。


 そもそも「人より」がんばらなければいけない理由は何でしょうか。どうして「人並みにがんばる」だけじゃだめなのでしょうか。それは「そのままの自分に価値がない」と感じていたからです。自分に普通以上を課すことで、自分には価値があると認めたいと無意識に願っていました。「自分に生きる価値があるか教えて欲しい」そう、もがいていたのだと思います。


死ぬほど努力しなければ

死ぬほど苦労しなければ

死ぬほど耐えなければ

死ぬほどがんばらなければ。

もっともっともっともっともっと。

思うほどできない自分にガッカリする時に比べるのは、心の中に思い描く完璧な誰か。

何でもないかのように大きな試練を乗り越えて、仕事もこなせて、人に優しく思いやりもあり、いつも頼りになってどんな時も冷静で、みんなに認められ信頼されて、辛くてもいつも余裕があって笑顔でいる人。

 心の中でなら、理想を思い描いたり作り出すことができます。でも実際にそんな完璧な人なんていません。時には実際の知り合いと比べることもあります。でもそれはその人達それぞれの突出した長所の部分であって、全ての面で完璧な人ではないはずです。


 体力のある人がいます。でも誰だって限界を超えれば疲れます。ポジティブな人がいます。でも不安や心配になることはあります。細かいことが気にならない心の広い人がいます。でも何でも受け入れるわけではなく時にはイライラもします。いつも笑顔の人がいます。でも悲しみを感じないわけではありません。ハードスケジュールをなんなくこなしているように見える人がいます。でも持つ時間には限界があります。誰だって試練があれば苦しくなるときもあり、能力が高くても人の助けが必要な時はあり、どんなに強く見えても心が傷つくことはあります。


死ぬほど努力しないと、と考える人は、すでに十分努力家です。

死ぬほど苦労しなくても、ちょっと遠くから見てみると、他にも道があるかもしれません。

死ぬほど耐えなくても、立ち向かったり留まるより逃げる方が賢い時があります。

死ぬほどがんばらないとと思うなら、それに死ぬほどの価値があるか考えるといいと思います。

もっともっともっともっともっと。今のそのままの自分に価値があることを認めてあげましょう。


「生きているなら希望が持てる。生きている犬は死んだライオンよりはましだからだ」

ライオンになれなくたって、生きているからできることがあります。可能性もあります。未来もあります。

生きることが難しいと感じているのなら、今もこうやって生きているだけで、十分がんばっているということです。これ以上がんばれなくたっていいんです。生きているだけで十分です。

 

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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