こんにちは、心理カウンセラーのKarenです。
子供が宿題をした方が成績が上がるという科学的な根拠はありません。
今回のコラムでは、宿題のデメリットや、学力が世界1の北欧の子供達の家庭学習方法についてご紹介します。
目次
1. 宿題が小中高生に与える影響
2. 北欧の子供の家庭学習
3. 最後に
・宿題が小中高生に与える影響
小学生
デューク大学の研究によると、小学生に宿題を出すことには、デメリットしかないそうです。
子供が本来持っている学習意欲や好奇心が失われるためです。
中学生
中学生にもあまり宿題の意味はありません。
興味や疑問を持ったことを自分で追求させた方が良いそうです。
高校生
宿題にかける時間が1日2時間以上になると、高校生にも宿題の意味がなくなるそうです。
勉強は長時間やればいいというわけではなく、効率的に、自主的にやることが大切です。
子供の頃「空はどうして青いの?」などたくさんの疑問を抱き、ご両親に聞いていた記憶はありませんか。
子供は本来好奇心旺盛で、学ぶことが好きです。でも、いくら好きな事でも、強制されるとやがて楽しくなくなります。
・ 北欧の子供の家庭学習
北欧の学校では、あまり宿題が出されません。
塾もありません。あるとしたら、かなり珍しいです。
それでも子供たちの学力は日本より上です。
宿題のない北欧の子供達は家で何をしているかというと、自分の興味が湧いたことについて調べたり、もっと授業を理解するために自主的に予習復習しています。また、グループワークが多いので、その準備をしたりします。日本には塾が多いですが、それは学校の授業が分かりにくいことなどに加え、塾に行かなければ勉強しない子供が多いからではないでしょうか。
北欧の子供は、成長しても勤勉です。
私はスウェーデンの大学で心理学を学びましたが、現地の学生の学習意欲には何度も驚かされました。
ある授業で、燃え尽き症候に関する2つの論文に書かれてある内容をまとめ、発表をするグループワークがあった時のことです。私はその論文を約2回ずつ読み、パワーポイントを作る気満々でグループの集まりに挑みました。
でも、同じグループの他の3人はなんと論文を何十回も読み、インターネットで燃え尽き症候群の体験談を調べ、関連のポッドキャストまで聞いて準備をしていたのです!
論文のまとめを発表するのが課題なので、その他のことは成績に影響しないのですが、彼らは純粋な好奇心から色々勉強していたのです。私は学習意欲を削ぎ取らないような教育を受けてきた生徒は、ここまでやる気があるのかとその熱意に感動しました。
・最後に
ここまで宿題のデメリットなどをご紹介してきました。
でも、保護者の方が宿題に反対でも、個人が学校の方針を変えることは難しいと思います。
その場合、お子様の学習意欲を削がないために個人でできることから始めてみるのはいかがでしょうか。
優しく勉強を教えるだけでも効果的だと思います。
Karen I.
カリフォルニア生まれ、山口県とテキサス州育ち。
スウェーデンの大学で心理学、オーストラリアの大学院でカウンセリング とセラピーを学ぶ。
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