Let the world spice up your life.

Cafetalk Tutor's Column

Tutor Romi 's Column

精聴と多聴のバランス

Jun 21, 2015 | 4 Comments

「精聴」と「多聴」のバランスって大事だなぁと最近改めて感じております。

 

「精聴」とは、同じ音声素材を何度も繰り返し聞き、内容の理解はもちろんのこと、冠詞や前置詞までも聞き取れるようにしっかり聞くことです。リピーティングやディクテーションは、この精聴のトレーニング方法にあたります。

「多聴」とは、細かいところまでは気にせず、とにかくいろいろな音声をたくさん聞くことです。

 

ビギナーの方が、20%しかわからない英文を聞き続けてもすぐに効果は出にくいと思います。なので、初聴で80%くらい分かるものを使い、リピートをしながら少しずつネイティブの音の仕組みを理解し、英語の耳を作ることが大切。レベルが上がるごとに、英語を聞き取る耳が出来上がり、精聴をする必要が減ってくるので、少しずつ多聴を増やしていく。「前に比べても詳細が聞き取れるようになってきたけど、全体を把握するのが苦手」という場合は、リスニング力が上がってきている証です。多聴の割合を少し増やし、聞いたことをサマライズする練習をすると良いと思います。

 

逆に、海外にずっと住んでいるけど、ある一定のレベルを打破できないという方も多くいらっしゃいます。このタイプの方たちは、英語を日常生活で使っているので、日本で生活するよりも多聴の割合が高く、わざわざ精聴をする割合が少ないのだと思います。なので、「何となくわかって、何となくコミュニケーションが取れる」というレベルに留まってしまう傾向にあります。更に上を目指すためには、「何が聞き取れなかったのか・なぜ勘違いしてしまっていたのか」を突き止め、苦手とするパターンを繰り返し聞き、100%理解した上で音読し、「何となく」の割合を少なくする事が効率的です。

 

音読レッスンは、「精聴」を徹底的に行うトレーニングを取り入れています。リピーティングをしたり、発音のチェックをしたり、ディクテーションをしたりしてリスニング力とスピーキング力を養うためのレッスンをしています。それにプラスして「多聴」を取り入れるために、自分が好きなドラマや映画を楽しみながら観たりして息抜きをすることも、長い英語学習の道のりには必要不可欠です。


「精聴」「多聴」のバランスを意識しながら、それぞれの目標達成目指して頑張りましょう!

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Got a question? Click to Chat