【思い描く人生を歩む No.9】ネガティブな感情を味方にする

Kazumi

忙しくてイライラして子供に八つ当たり、そしてそんな自分が嫌になる。食べたらいけないとわかっているのに、ついつい甘い物に手が伸びて、食べた後で自己嫌悪。ポジティブシンキングやアファメーションを試してみても、違和感があって続かない。そんなあなたにお勧めの1冊が、「内なるデーモンを育む」です。

ここで言うデーモンとは、ネガティブな感情やぼんやりとして言葉にならない不快な気分等を指します。内なるネガティブな感情を忌み嫌い、無くすことに翻弄するのではなく、ネガティブな感情の根底にある満たされないニーズと向き合いそのニーズを満たすという自分に優しいメディテーションの方法が紹介されています。

使い方によっては、ポジティブシンキングもアファメーションも、自信をつけたり、肯定感を生むために役に立つツールです。もし、あなたが「自信のない自分」に否定的な感情を持っているとします。そういう感情を抱きながら「私は皆から信頼されていて、自信を持って自分を表現できます。」というアファメーションを唱えたとします。その言葉がしっくりきて、素直に受け入れられるのであれば効果がありますが、心のどこかに「自分とは全くかけ離れている」、「自信のない自分は嫌だ」と否定的な感情があるのであれば、頭ではアファメーションを唱えていても、気持ちがついていかない、そしてその感情の方がより強く潜在意識に働きかけて、アファメーションではなく、否定的な感情が実現化されます。まずは「自信のない自分」を嫌う気持ちに向き合うことから始めます。

この本の中に2つの物語が紹介されています。最初のお話はヘラクレスがヒュドラを征伐した時の話です。ヒュドラの頭を1つ切ると、そこから2つの頭が出てくる。(自信がない自分を取り除こうとして、自信がないのが嫌だという気持ちが出てくる。)最終的に、ヘラクレスはヒュドラの頭を首から切り落として埋めてしまいます。(臭い物に蓋をする。なかったことにする。)

もう一つは、マチク・ラプドゥン(十一世紀チベットの偉大な女性ヨーガ行者)がナーガ(恐ろしい水の精)に威嚇された時に、自らの身体を供物として捧げたというお話しです。ナーガは自我を持たないマチクを攻撃することができず、ナーガから攻撃性が消えただけでなく、マチクや他の生き物に害を与えないことを約束し、更には守護することを誓います。ヘラクレスの征服の話しとは対照的で愛と思いやりを持って忌み嫌われ、襲われる存在に思いやりを持って接するのです。自信のない自分を温かく受け止め、自信を持つために必要なものを与える。そうすることで、これまでマイナスのエネルギーであったものを、プラスのエネルギーに転換するというわけです。とても女性的で優しいアプローチです。

少しは興味を持ってもらえたでしょうか。現在の社会問題、世代間で受け継がれたデーモン等にも触れられている奥深い内容です。詳しくは本を読んでみて下さいね。

この本に紹介されている「5つのステップ」に沿ったレッスンはこちらから予約できます。

ネガティブな感情を味方にする
https://cafetalk.com/lessons/detail/?id=179973&lang=ja
This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (2)

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  • Kazumi

    Yoshioka さん - こちらは本の紹介です。近々別途レッスンを設ける予定です。

  • Yoshioka

    これは何というレッスンですか?

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