グローバルに好かれる人~Ⅰ:完璧主義を手放そう

Rie_Takayama

皆さまこんにちは☆

関東は今日何十日かぶりに日差しが戻ってきていますが、いかがお過ごしですか?!
私は今日こそは!とばかりに、お洗濯と靴磨き、やろうと思ってできていなかった皮のジャケットやスニーカーのお手入れを済ませました♡

今回から少しの間シリーズで、「グローバルに好かれる人」というタイトルで書いていきたいと思います。

私は、自分で言うのもなんなのですが、外国人から結構好かれます。
性別・年齢問わずに、だと感じています。

旅行中にひとりで道を歩いていると現地の人から話しかけられたり、ふとしたことがきっかけで友達になりご自宅に招待していただいたり、そのようなことがご縁となって一生の友人となった人もいます。

もちろん、そのようにその後もずっと連絡を取り合っていく確率は数えるほどしかいないのですが、出会いというのはその時だから起こる偶然と必然の奇跡によるもので、ふり返ると交流した時間は短くとも、かけがえのない心の時間を共に過ごしたな、と感じる出会いがたくさんあります。

対して日本では、若い頃は自信がなかったり自分の個性がわかっていなかったこともあり、社会との折り合いもなかなかつけられておらず、自分が受け入れられていないような感覚を抱いていたことがありました。
職場の人に、「外人みたいだね」と、これは褒め言葉としては受け取れていませんでしたが!言われたことも何度かあります(笑)

自分は海外の方が合っている、と思い込んだ時もありましたが、不思議と今はどこにいても自分は自分、日本でもたくさんの素敵な出会いを体験させてもらっています。
まさに、自分が思ったことが現実になるということです。

さて、海外と日本で好かれる人に違いがあるのか?!ですが、以前は結構あったのではないかと思います。文化的な違いですね。でもこれからはどんどん、その違いはなくなっていくと思うのです。

これまでは、「日本には独特の文化・価値観があり、日本人と仲良くなるには日本を理解することが大切」という定説があったように思います。そして日本が大好きな外国人は日本人とも仲良くなりやすいですね。

しかしこれからは、日本人だから、とか、そのような国とか文化とかの大きな枠組みの属性で人を判断するのではなく、どんどん個人で繋がっていく時代になります。

相手が何人だかわからずに、親しくなる。これがこれからどんどんインターネット上で起きていくことです。

昨日衝撃的なニュースが日本中を激震させました。
若くして自ら命を落としたと一部報道されている、三浦春馬さんのニュースです。

私は彼のことは知っていましたが、なにせテレビめったにみないので良くは知らないのです。
ただ、個人的には本当に残念で、悲しくて、こんな風に自らに与えられたたくさんの可能性と未来を絶ってしまうということは絶対に起きてほしくないと思っています。

若さとは素晴らしいものであるのと同時に、危ういものもたくさんはらんでいますね。
その一つが、「完璧主義」ではないでしょうか。

三浦さんがそうだったかどうかは、もちろん私は個人的には知らないので何も言えないですが、健康で若い人が追いつめられて絶望の淵に立つとき、それは「もう自分には生きる道がない」という、実はとっても狭い視野で自分を追いつめている可能性があると思います。

日本人は国民気質として几帳面で完璧主義が多い、というのは世界の定説です。
国民気質という、もともとの遺伝子的な性質もあるのかもしれませんが、それは教育だったり、共有している価値観だったり、常識だったりも大きく影響しています。

そしてこの完璧主義と几帳面であることが、素晴らしいモノを創造し、サービスの質を押し上げて、清潔で安全で暮らしやすい社会を作っているのも事実です。

ちなみに私は、若い時はある部分においての完璧主義はあったのだと思うのですが、今は程遠いところにいます(笑) そして、思うに、海外の人から好かれる理由の一つに、この私の「いいかげんさ」もあるのではないかと自己分析しています。

たとえば私はイタリアにいたことがありますが、イタリアでは誰かに道を尋ねると皆が違うことを言ったりします。
そしてどの人も自信満々に、断定的に「あそこを曲がったとこ!」などと言い切ります。
何度騙された間違っていたことか・・・・!!

たぶんこれをされて怒る日本人は少ないとは思うのですが、自分が逆に教えてあげる立場の時には、絶対に間違った情報を伝えないようにする人は多いのではないでしょうか。

完璧主義というのは、実は自分だけでなく相手の気持ちも「きゅー!」っと萎縮させてしまうのですね。なぜなら常に緊張しているからなんです。

この私でも、たとえば海外のレストランでみんなと食事中に自分の頼んだものだけ遅かったりするとき、忘れているのでは?とイライラしてウェイターに何度も確認しまったことがありました。

そのとき、隣にいた穏やかで優しいエストニアから来ていた女性が、「もし忘れてたら私のを一緒にシェアしましょう、大丈夫よ、そのうち来るから。夜はまだ長いし!」とウィンクしてくれたのを覚えています。フランスのニースでの出来事でした。

リラックスして完璧主義を手放すこと。
これは、実は自分がまず必要のない緊張感から解放されて、そして傍にいる人たちもラクにしてあげるということなんです。

そしてこのことは、英語などの語学にも言えることですよ!
グローバルに信頼されるためには、言葉よりも大切なことがたくさんあると思っています。
それらをシリーズでこれから少しずつ書いていきますね☆

残り素敵な日曜日を!

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »

from:

in:

Unterrichtet

Language Fluency

Japanisch   Native
Englisch   Fluent
Französisch   Daily conversation
Italienisch   Daily conversation

Rie_Takayama's beliebteste Kolumneneinträge

  • Englisch

    人生を変えた本 Vol.2:「心にとどく英語」

    今から何年くらいまえでしょうか、ざっと10年は経っている気がするのですが、写真の「心にとどく英語」(岩波新書:マーク・ピーターセン著)という本に出会いました。たしか、当時ベストセラー本にランキン...

    Rie_Takayama

    Rie_Takayama

    2
    6613
    May 22, 2016
  • Yoga & Meditation

    恥じらいと瑞々しさ。若さのキーワードです!

    写真は、ルネッサンス時代のイタリアの画家ボッティチェリが描いた名画、「ヴィーナスの誕生」。フィレンツェにあるイタリア最大の美術館と言われるウフィツィ美術館に所蔵されています。 日本帰国前のある日、...

    Rie_Takayama

    Rie_Takayama

    0
    6605
    Oct 18, 2015
  • Coaching

    言語を学ぶ(教える)楽しさと難しさ

    今回カフェトークさんでは初めて、語学についてのコラムを書いてみようと思います。 私は言語自体は教えていませんが、語学学習についてのワンポイントアドバイスをヨガや生き方アドバイスとともに行ってい...

    Rie_Takayama

    Rie_Takayama

    0
    6587
    Oct 24, 2015
  • Yoga & Meditation

    川島なお美さんの訃報に思うこと

    先週、川島なお美さんの訃報をここイタリアから知り、とてもショックを受けました。 特にファンというわけではありませんでしたが、ひとりの女性として、人生の先輩として、ワイン好き、犬好き、そして彼女の美...

    Rie_Takayama

    Rie_Takayama

    0
    6557
    Oct 2, 2015
« Back to List of Tutor's Column

Got a question? Click to Chat