【塾選びをする前に知っておきたいコト。】 第7回:個別指導塾における人間関係-3

bananafish

「学習塾は人気商売」

こんにちは。講師のbananafishです。

前回は、個別指導塾における人間関係を構成する要素のうち、もっともお子さんに影響力のある「先生」について取り上げました。

最後に、どのような「生徒」が、どのような経緯で集まっているのかを前後編に分けてお伝えします。 

「学習塾は人気商売!(生徒編・前編)」 

個別指導塾の場合には、徒歩、自転車圏内の近所の生徒が多いというのが特徴といえます。お友達に誘われて通っている生徒や、学年やクラスが違っても、なんとなく顔や名前を知っているということが少なくありません。同じマンションに住んでいる、他のお稽古事が一緒、兄弟姉妹の友達など、知り合いが多いので、安心して通う子もいれば、むしろクラスのお友達とは同じ時間になりたくないという子もいるなど、状況は様々です。このように、微妙なお友達同士の関係にも敏感になれる教室長や先生がいることも、塾というシステムが上手に機能する条件になっています。

親御さんの意志であれ、お子さんの意志であれ、ネット検索やチラシ、通りすがりでたまたま見つけて問い合わせをしたケースはもちろんある程度の割合で発生しますが、特筆することは何もありません。

やはり、口コミで問い合わせてくるケースの種類により、どんな生徒が集まってくるかが変わってきます。

生徒がお友達を連れてくるケースは想像しやすいと思います。仲の良いお友達が通っているということで、親御さんの安心感も高いようです。ただし、個別指導塾の場合、生徒と先生の都合により、必ずお友達と一緒に授業を受けることが出来るとは限りません。親御さん側に塾に通わせたい意思がなく、お子さんが友達と一緒に通いたいという理由がきっかけであった場合には、本人のモチベーションもあがることなく、親御さんとしては、よほどの効果が見えない限り、不満が募るという結果につながるようです。どちらのケースにせよ、塾に通う意味を、お子さんときちんと確認しあうことが大切です。

似たケースですが、兄弟姉妹がいて、お子さんの意志で塾に通う場合も同様の結果につながりかねません。逆に、兄弟姉妹がいて、親御さんの意志で、お兄ちゃん、お姉ちゃんがお世話になったからという理由の場合は、特筆することもないように思えますが、兄弟姉妹同士の個性の違いや、比較対象がいることによる影響が、教室側にも、ご家庭にも双方において、少なからずあるようです。お子さん一人、一人と向き合って、その子に合うかどうか、しっかり見極めてあげたいです。

仲の良いお友達同士だけではないことも注意したいです。お友達に誘われて行ったけど、苦手な上級生がいるとか、お年頃の女の子で、体格の良い高校生男子などは少し離れた場所にいるだけでも、怖いと感じるような子もいます。最初は平和だったのに、途中からそのような状況になることもあり得ます。塾におけるお友達との関係も、気にかけてあげたいです。

次回、後編では、実際に塾に通っている生徒発信の情報網ではなく、親御さんの情報網による紹介により集まってくる生徒についてです。

お楽しみに!

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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