いつもの生活に世界のスパイスを。

Cafetalk Tutor's Column

YTS 講師のコラム

私の少し変わった趣味:YutaTanakaSound

今週のテーマ: 私のちょっと変わった趣味

2021年2月5日

少しも変わった趣味ではないですが、料理は私の趣味です。その中で一番凝っているのは中華料理です。機材もこだわって揃えています。中華街に足を運んで少しづつお気に入りの材料たちを揃えて来ました。なぜ中華なのかと言うといろいろ理由が有りそうですし、自分でも良くわかりませんが、高校生の時に始めてしたバイトが地元の中華料理店だったことと、中華料理のバラエティの広さが気に入っているところが大きいと思います。あとニューヨークでは和食より中華の方が材料が手に入りやすいというのも重要です。和食の材料も有るにはあるのですが、お金をだいぶ出さないといいものが手に入らないので、費用対効果を考えると中華の方がニューヨークでは有利だと考えています。

そして料理は音楽ととても密接に繋がっていると思っています。例えばレシピ。レシピは音楽で言うと譜面です。レシピを見ながら料理を作るのは譜面を見て音楽を演奏するのに対応しています。レシピ無しで何となく作るのはJAZZですね。実際にJAZZの演奏で盛り上がっている状態をcookingって言いますよね。
料理にもセオリーというのがありますね。素材ごとの下処理の仕方や、調理する順番などのセオリーというのは、長年様々な調理師たちが試行錯誤を重ねる上でいい結果を出してきたものが共有されて来て今まで受け継がれて来ているものだと思います。音楽における理論もそういう位置づけです。いわば先人の知恵ですね。

料理中の味見は実は複雑なことをやっていて、現状の味の分析と、さらに何か足すことでもっと美味しく出来るかということを考えているのだと思います。作曲家が自分の曲を作っている途中に何回も弾いたり聞いたりして考えることも同じだと思います。「どんな味になった?」「しつこすぎないかな?」「何か足りないものは無いか?」「自分はどんな味にしたい?」などなど。始めて食べたときはただ美味しいとしか感じなかった料理も何回も食べているうちにだんだんと仕上がりの違いや材料の違いがわかるようになってきますね。音楽でも初めて聴いた曲はざっくりとしか印象しか感じらなくても、何回も聴いているうちに前回は気が付かなかったようなdetailを発見するようになってきます。人間の脳は新しい刺激と自分の記憶とを比較して、違う部分が際立って感じられるようになっているのだと思います。なので同じものでも回を重ねる毎に前回既に知覚した要素は控えられ、まだ知覚できていない要素がはっきりと感じられるようになるのだと思います。

さて、出来上がった料理を食べて考えることは「次はどうやったらもっと美味しくできるか」ということに限ります。作曲も、作っては聴いて次はもっとこうしたいと思ってまた作り、また他の「こうしたい」というのが生まれてきて。。の繰り返しです。そういった点からも料理と音楽はつながっていますね。

私は家族に良く"Everything is connected"と言っていますが、人間が生きている上で継続して、積み重ねてやっていくことは一見関係が無いように思えても全て繋がっていると考えています。子供の遊びから勉強、スポーツ、芸能、仕事、人付き合いに趣味に稽古と何もかもに同じように「次はどうしたい?」という問いをぶつけて進めていくと、一つのことをやって得た成果が他のことにも活かされていくように感じます。なので上記のような様々な人間の活動の全てはたとえ途中で止めてしまっても一切無駄は無いのだと考えます。そして仮に長くブランクが空いてしまったとしてもまた再開すれば自分がブランクの間生きている間に成長しているので、きっと前より前に進めるはずです。
ということで今日はオンライン習い事サイトにぴったりな結論にたどり着きましたね!

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

お気軽にご質問ください!