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Cafetalk Tutor's Column

Yukiko.T 講師のコラム

異国料理 in 大韓民国

2021年4月16日

皆さんは韓国旅行にいらっしゃった時、何を召し上がりますか。「もちろん韓国料理!!」という声がたくさん聞こえてきそうです。韓国に行ったんですもの、韓国料理が食べたいに決まってますよね。滞在期間中、貴重な食事の回数は限られていますから、わざわざ外国料理に手を出す機会はないかと思います。日本ほどマニアック(?)ではないものの、最近は韓国でも世界の料理を味わうことができるようになりました。そんな異国の料理名ですが、現地語の発音をそのままハングルで表記したものもあれば、韓国式に翻訳したものもあり、なかなか興味深いんですよ。
 何を隠そう私はベトナム料理が大好物なのですが、今では日本でもすっかりおなじみの「フォー(ライスヌードル)」は、韓国で「쌀국수[サルグクス]」と呼ばれています。쌀[サル]は米、국수[グクス]はそば・麺という意味ですので、つまるところライスヌードルになるわけですね。単純明快!とってもわかりやすいです。ついでにもう一丁、ベトナム料理の代表選手「生春巻き」はというと、「월남쌈[ウォルラムサム]」とメニューに書いてあります。월남[ウォルラム]とは越南(「ベトナム」の漢字表記)で、쌈[サム]は包みを表しますので、「ベトナム包み」といったところでしょうか。そういえば、生春巻きという日本語訳も結構ユニークですよね。ベトナムの方々は、この訳語について果たしてどんな感想をお持ちになるのでしょうか。一度是非伺ってみたいものです^^
 その他に軽くカルチャーショックを受けたネーミングとしては、「마늘빵[マヌルパン]」なんていうのもありました。直訳すると「ニンニクパン」ですが、一体何だと思います?そうです、勘のいいアナタならもうおわかりですね。ガーリックブレッドのことですよ!イタリアンレストランに「ニンニクパン」とは、何とも不釣り合いな……^^;でも、これもすごくわかりやすいですね。
 最後に、日本発祥の洋食と言われる「ハヤシライス」にまつわるミステリー。韓国では、なぜか「하이라이스[ハイライス]」と呼ばれているんです。どうやらハヤシライスの書き間違いか言い間違いが定着してしまったようなのですが、大阪や神戸の一部でも「ハイライス」と呼ばれているようなんです。単なる偶然なのか、はたまた何かつながりがあるのか、ナゾは深まるばかりです……。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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