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Cafetalk Tutor's Column

Shima.A 講師のコラム

[食の安全] パンは好きだけど、残留農薬は大丈夫かな?

2021年5月1日

輸入小麦への農薬の使用はどうなっているのだろう。
ポストハーベストといって、小麦に、収穫後も農薬を大量に
散布していることは知っていました。

今はどうなっているのだろう…と興味を持ったので調べてみました。

調べてみて、農薬以外のこともわかりました。

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まず、小麦は大幅な品種改良を受け、人類が長く食べてきたものとは
別物になってる、ということです。

小麦は、収穫量をアップするため、1940年代から1960年代にか
けて、収穫量が上がるよう遺伝子操作した品種を利用したり、化学肥料を大量
に使用した時期がありました。

これは「緑の革命」と呼ばれ、穀物の生産性を向上させてアジアの食
糧危機回避につながったと言われています。

現代の小麦は本来の小麦と比べ、ずいぶん変わってしまいました。
ある研究では、1960年代以降の小麦はそれ以前のものと比べて
ミネラルが18〜29%も少ないという
結果も出ているそうです。

それから、小麦のグルテンが毒になる、ということでグルテンフリー食品をよく見かけるのですが、
品種改良された小麦のグルテンのことを指す様です。

これはこれで色々深い情報が出てくるのですが、ここでは割愛します。
興味おありでしたら、調べてみてくださいm(__)m

農薬に関しては、また、栽培中の農薬はもちろん、輸出の際には殺虫剤・防かび剤などのポストハーベスト
(収穫後に使用する農薬)が使用されるため、それによる危険性も見逃せません。

また、発がん性があるとして、世界的に基準値が厳しくなっているグリホサート(除草剤)については、
日本は2017年から輸入作物に付着しているグリホサートの残留基準値を
5ppmから30ppm(30倍)に引き上げました。(゚д゚)!
また、日本ではグリホサートの使用が逆に年々増え続けているそうです。

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グリホサートは、ホームセンターでも普通に販売されているそうで…
こわいですね。今度ホームセンターに行ったら確認してみます。

全世界から締め出されつつある、グリホサート。
外圧で、日本に買え!と押し付けられたような構図が目に浮かびます。
(国民の健康はどうでもいのか…!?)

日本では、小麦製品は輸入小麦に頼って製造されていることが多く、
パン(小麦)食が増えている今、グリホサートを口にしてしまう機会、
量は多いと思います。

国産小麦のグリホサートの残留値に関しては、調べてもわかりませんでした。
情報が表に出てこないだけなのかもしれないし、
本当に残留値0なのかもしれません。

すくなくとも、国産小麦はポストハーベストは禁止されています。
ポストハーベストのことを気にするなら、国産小麦の方がよさそうです。

どちらがいいか…やはり、国産の方が安心かなと考えて、
今年に入ってから、食材として輸入小麦粉は買っていません。

料理には、時々国産小麦粉、主に米粉を使っています。

私は昔から、パンもパン屋さんも好きだから、たまに買いに行ってしまいます。
でも、米粉パンや、国産小麦のパンを買うようになりました。
価格はほぼ倍するので、ちょっと厳しいですが…
米粉パンに添加されているグルテンが、輸入小麦のじゃないかな~とは感じつつ…

一番良いのは、低農薬の国産小麦や米粉を手に入れ、自分でパンを焼くことでしょうね。
しかし、自分で米粉パンを焼くのは難しい。まだ、うまくできません(^-^;

自分の健康のためにも、日本の農家さんを応援するためにも、
日本のお米や小麦にシフト中です。

 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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