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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Noritalia 's Column

リスニング力を鍛えるためには(2)

May 29, 2021


みなさん、こんにちわ!Noritaliaです。


前回の続き、リスニング力について少し考えてみたいと思います。


シャドーイングが効果的、と前回書きましたが、みなさんシャドーイングはご存知ですか?
元々は同時通訳者が行なっていたトレーニング方法で、ネイティブの話すことを少し後からついて同じことをリピートしていく、というものです。


この方法はイタリア語のリスニング力をアップするために大変有効だと私は思っています。
特に、イタリアに住んでおらず、日本に住みながらイタリア語を勉強する人に役立ちます。


イタリアに住んでいると、周りがイタリア語ですし、テレビをつけても買い物に行ってもイタリア語です。
自分の努力にもよりますが、リスニング力は自然に身につくでしょう。
でも、日本では「自然に」は身につかないイタリア語のリスニング力。そこでシャドーイングです。


  • まず短い1分くらいの動画(長いものなら、1分くらい集中して聞けるパートを選びましょう)を用意。
  • 文法は一旦忘れましょう。
  • 聞こえてくる音声を0.75倍などに遅く再生できる機能があれば、さらに良いです。
  • 静かな場所で、音声を聞きながら聞こえた音を自分で言っていきます。
  • イタリア語の音を自分の声で再生することに集中しましょう。知らない言葉もそのまま発音します。
  • 日本人には難しい巻き舌のR、深く発音する母音のUなどを耳でしっかり聞き取り自分で再現しましょう。

シャドーイングは全くの初心者の方にもオススメです。イタリアの子供が文法を習わずに話し始めるのと同じだと思いましょう。でも私たちはもう子供ではないので(笑)、少し文法も勉強しつつ、シャドーイングでは音を再生することに集中していきます。


シャドーイングで話す言葉で「これ、どういう意味かな」と思ったら辞書で調べましょう。単語カードで詰め込むのもいいですが、フレーズを丸ごと覚えた中の単語はすんなり覚えられると思います。



今はYoutubeでシャドーイングで検索すればたくさん出てきますね。字幕がついているものを選んで、1フレーズからシャドーイングを始めてみてください。きっとイタリア語のレベルアップが期待できるはずですよ。



私がイタリア語を勉強し始めた頃は、自分がシャドーイングしている自覚はありませんでしたが、そう言えば大好きなラウラ・パウジーニのCDを一日中聞きながら、一緒に歌っていました。今から思うと、とても役に立ったと思います。歌は日常会話と異なり、音楽に合わせているので発音がゆっくりになり、聞き取りやすくオススメですね。



イタリア語検定2級、1級を目指す人は、上記の方法に加えて、一回でどれだけの言葉を拾えるか、というチャレンジも必要になってきます。これは試験対策なので、とても集中しておこなうトレーニングになります。 


読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた! 

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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