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Cafetalk Tutor's Column

Yukiko.T 講師のコラム

まあまあ......

2021年6月4日

外国語を勉強していると、似た者同士の表現の間で戸惑うことが多々あります。辞書では特にその差に触れられていないものの実際にはニュアンスに違いがあり、使い方を誤ると誤解を生んでしまう……そんな言葉が。今回は、その一つである「まあまあ」について研究してみましょう!
 日本語の「まあまあ」を韓国語で表現したい時、代表的なものとしては「그저 그렇다[グジョグロタ]」と「그럭저럭[グロクチョロク]」があります。どちらも日本語に訳すなら「まあまあ」に当たる言葉ですが、実はニュアンスに違いがあります。結論から言ってしまうと、「그저 그렇다[グジョグロタ]」はやや否定的な意味合いを含んでおり、一方「그럭저럭[グロクチョロク]」はやや肯定的な意味合いを含んでいるのです。例えば料理に対する評価をする場合を考えてみると、「그저 그렇다[グジョグロタ]」は不満寄りの「まあまあ」を表し、「그럭저럭[グロクチョロク]」は満足寄りの「まあまあ」を表します。同じ「まあまあ」でも、不満寄りと満足寄りでは結構伝わるニュアンスが変わってくると思いませんか?奥さんが一生懸命作った料理を旦那さんが「그럭저럭[グロクチョロク]」と言ったら無難に過ごせるでしょうが、「그저 그렇다[グジョグロタ]」とうっかり口が滑ってしまった日には夫婦喧嘩は必至でしょうね~^^;
 「그저 그렇다[グジョグロタ]」は그저(副詞)+그렇다(形容詞)なので、「음식이 그저 그랬어요.[ウムシギグジョグレソヨ](料理はまあまあでした。)」のように使います。一方の「그럭저럭[グロクチョロク]」は副詞なので、「음식이 그럭저럭 맛있었어요.[ウムシギグロクチョロンマシソソヨ](料理はまあまあ美味しかったです。)」という風に使います。いずれも「まあまあ」を表現できますが、品詞にもニュアンスにも違いがありますので、使用法には十分ご注意あれ!!

 

 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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