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Cafetalk Tutor's Column

Yukiko.T 講師のコラム

トマトの立ち位置

2021年6月25日

いよいよ暑~い夏の入り口が見えてまいりました。夏野菜の代表選手といえば、トマトですよね!世界中で広く愛されている人気者です。そんなトマトに関して、私は衝撃的なカルチャーギャップを経験したことがあるのですが……。
 さて、ここで皆さんにお尋ねしたいのですが、トマトって野菜ですよね?間違いなく野菜ですよね??本当に本当に野菜ですよね???私は日本で生まれて数十年、トマトが野菜だという事実を一度たりとも疑ってみたことはありませんでした。職業柄世界中色んな国に滞在しましたが、少なくとも私が行ったことのある国ではどこでもトマトは野菜でしたし。韓国を除いては……!!
 韓国生活を送る中で、トマトの「立ち位置」に違和感を感じ始めました。韓国人家庭にお邪魔するとおやつやデザートに必ずといっていいほどフルーツを出してくださるのですが、かなりの高確率で他の果物と一緒にトマト(特にミニトマト)が同じお皿に載っているのです。おばあちゃん達は、トマトにお砂糖やハチミツまでかけちゃったりなんかして(何でも甘くしちゃうのは、おばあちゃんあるあるですね^^)。これにおやっ?と思った私は、市場やスーパー、道端の八百屋さん・果物屋さんを巡回(?)してみました。すると、何と!トマトが野菜売り場ではなく、果物売り場に並んでいるではないですか!!……ということは、韓国では果物扱いなのか?と思いきや、サラダやパスタ等の料理にも使いますし、韓国人はケチャップも大好きなんです。さらに不可解なのが、コンビニで何とはなしに買ったペットボトル入りのトマトジュースに砂糖が入っていたこと。激甘のトマトジュースなんて全く予測できなかったため、一口飲んだ瞬間思わず吹き出してしまいました^^;我ながらおバカだなあと思うのは、あまりのショックのせいかこの時の記憶が吹っ飛んでいて、後日再び激甘トマトジュースにやられてしまうのです。至って普通のケーキのデコレーションやかき氷のトッピングにもミニトマトが使われているのを目にして、結構衝撃を受けたものです。確かにいろどりはきれいですが、スイーツにトマトとはこれいかに。フルーツトマトでもないのに……。
 最後に豆知識を一つ。ミニトマトは韓国語で「방울토마토[バンウルトマト]」といいますよ。「방울[バンウル]」は、しずくや鈴のように小さくて丸いものを表します。可愛らしいネーミングですね。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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