「イタリア語ペラペラ」までの道のり⑤:やっぱり文法!

ARI T.

 

 

本当にペラペラになるための必須項目「音」については散々書いたので「文法」について。
文法はきっちり学ぶべし、されど、とらわれ過ぎるべからず。
矛盾している?
そんなことはありません。
インプット
には文法をきっちりと

アウトプット時には文法にとらわれない

つまり、シーンが違うんです。



日本人の外国語学習は文字(と音)によるインプットから始まります。

その言語の「約束事」を少しずつインプットします。
約束事=文法です。

それを理解したらアウトプットで「経験」を積みます。

 


普通の脳の持ち主なら、数学の勉強をする時にまず公式を覚え、そしてそれを使う事で方程式を解きます
よね?

文法をおろそかにしたままアウトプットを続けるのは、公式をうろ覚えのまま方程式を解こうとするようなもの。

中学生がそんな数学の勉強の仕方をしていたら「え?公式覚えなきゃムリでしょ!?」と思いますよね?

そういうことです



 
左ページが能動態、右ページが受動態

時制がこれだけあり、
動詞がこれだけ変化し、
規則動詞が11パターン・不規則動詞が154パターンもあり、
性と数の一致が非常に細かく、
ほかにも覚えなきゃいけないお約束事が山程あるイタリア語。

文法をきっちり学ばなければ本当の意味で「ペラペラ話せる」ようにはなりません。

残念ながら。
イタリア人は小学校、中学校と8年かけて文法を勉強します。
母国語の文法を、です。
文法とはそれほど、イタリア語にとって重要なものなのです。
もちろん、我々はすべての活用を勉強する必要はありません。

 

よく「住んでいれば話せるようになる」という人がいますが、そんなことはありません。

住んでいる人は必要に迫られてどこかの時点で勉強する、だから話せるようになるのです。
ぼーっと住んでいるだけだと、チコちゃんに怒られるだけことはあっても「ペラペラ」になることはありません。
ペラペラっぽく見える事はあるかもしれませんが、ね。

 

一方、音声によるアウトプット(=会話)時
文法にとらわれすぎるとなかなか話せるようにならないんです。

外語大のイタリア語学科をでてもうまく話せない人を大勢見てきました。
私などは初めて耳にするような文法用語が日本語でスラスラ出てくるのに、会話時にイタリア語がすぐには出てこないんです。
考えすぎてしまうんでしょうね、きっと。
頭の中で正しいイタリア語の文を作ってからじゃないと不安なのでしょう、おそらく。

それだと、なかなか上達しません。

アウトプットは訓練の場ですから、失敗を恐れず、何でもいいからイタリア語で話すことが大事!
スポーツだって何だって、練習ってそういうものでしょ?
文法なんて間違っていたって構いません!
間違えないようになるための訓練の場なんですから!
できないから勉強しているのです、間違えるのは当然なんです。

講師の質問に答えが見つからなければ
mnnn,,, non lo so, mnnn,,,, non so rispondere.
とイタリア語で言えば良いのです。
もうイタリア語での会話が成立しているじゃないですか!

日本語だって、答えが見つからない質問を受ける事がありますよね。
そんなとき、どうしていますか?
「え〜、、、どうかなぁ〜、そうだな〜、う〜ん、考えた事ないな〜、わかんないよ〜」
的な返答をしませんか?
だったら、イタリア語でだって、それでいいと思いませんか?

さて、次回は「ではなぜアウトプット時には文法にとらわれすぎない方が良いのか」について!
お時間があったら、また覗いていただけたら嬉しいです。

 

 

 

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