お疲れ様です、Yoshiです。
今回は第2回QAコラムです。
●●●質問と回答●●●
Q:もしYoshi先生の生徒さんの中に、英語に全く興味がなく、英語の資格を取りたいわけでもなく、ただ学校で英語の授業があるからや、(良い言い方ではないかもしれませんが)親御さんに強制されているなどの理由で渋々英語を勉強している方がいたら、その生徒さんにYoshi先生ならどの様なアプローチをしますか?オンラインレッスンに限らずYoshi先生が学校の先生をなさってた頃に、もしそういう体験談があったら教えてほしいです!
生徒との信頼関係や生徒の性格などによってアプローチは様々ですが、いくつか教員時代からの体験談を紹介しますね。
1つ目、私のよくやっていたアプローチは、興味のあるものと英語を結びつけて興味を感じてもらうことです。主に部活と関連づけることが多かったですかね。
硬式野球部で毎日勉強の時間がほとんど取れない生徒には、メジャーリーガーの話を絡めて「英語ができれば一流選手の話をもっと理解できる」と伝え、その生徒が好きなメジャー選手のインタビュー動画を授業で使ってみたところ、教科書の音源よりも何倍も集中して聞いてくれたことがあります。
ディズニー好きの女子生徒にはキャラクターの名前の語源を絡めて英語の話をしたこともありますね。例えば、「グーフィー」は英単語の「goof」(ふざける、失敗する)が語源であることとか、アナ雪の「オラフ」は「Oh! Laugh!」が語源であることとか。こういうプチ情報と英語の関連に気づいてもらえると、ただの勉強ではなく好きなことの一部として認識してもらえます。
こうした英語に関する引き出しを多く用意しておいて、英語を好きになってもらえるようにちょっとした会話に絡めることを大切にしていました。授業で英語を勉強する時間は限られているので、学校外でも英語に興味を持ってくれればより価値があるかなと。
2つ目は、英語を通した成功体験を積んでもらうことですかね。
成功体験とは、「あ、やってみたら俺できたじゃん!」と思える経験のことです。
ネイティブの先生にはこのためにちょくちょく協力してもらってました。
例えば、担当するクラスにいる英語が大っ嫌いな生徒をA君としますね。授業前に外国人の先生に「あの子は英語が大っ嫌いなんだけど、授業前にあえてちょっと声をかけてやってくれないか」とお願いしておきます。自分の授業前の休み時間、ネイティブ講師と一緒に教室に入ります。まだ生徒は休み時間でざわざわしている中、ネイティブ講師は打ち合わせ通り、英語が大っ嫌いなA君に英語で話しかけます(この間、自分は素知らぬ顔をして授業の準備をしています)。A君はびっくりしますが、知っている英単語を使ってなんとか会話をします。ネイティブ講師とA君の英会話がひと段落したらA君に近づいて、「めっちゃ英会話できてるじゃん!すごいな!」とちょっと大きな声でほめます。すると周りのクラスメイトにもそれが伝わり、「なんかあいつすげぇ」という雰囲気ができます。
その場のネイティブ講師にも、「His English is great, right?」とか聞くと、「Oh yes! It’s amazing!」などの好反応なリアクションを教室中に響く大きな声で返してくれるので、「俺、英語で話せてるやん」と認識してくれれば、少なくともその授業中はめちゃくちゃ頑張ってくれます。
これが、「英語で話せた」という成功体験を無理矢理積んでもらう仕込み作戦です。
なので、「授業前にネイティブ講師とやった会話を日本人教員に褒められる」、これを経験したことがある人は、事前に仕込まれたやりとりだった可能性があるかもしれません(笑)
もちろん誰にでも使えるわけではないので、この仕込み作戦をしても大丈夫そうな生徒にのみ行います。「勉強は苦手だけど元気なクラスの人気者」的なポジションの生徒には有効でした。
この仕込み作戦は授業外のことなので積み重ねることはできませんが、授業内外問わず、「発表する機会を増やす」「自分の意見を発信する機会を増やす」「褒められる機会を増やす」「自分の頑張りを自分で認識できる機会を増やす」こうしたことは積み重ねるよう意識していました。これらは全て成功体験を積んでもらうためです。
こうした意識は、今のYoshiのオンラインレッスンにも頑張って落とし込んでいますね。
●●●終わりに●●●
極端な話、英語を好きになってもらうには「英語そのものが好き」か「英語を勉強すると何かお得なこと起こるから好き」のどちらかしかないと考えています。英語そのものを好きでない勉強嫌いな場合は、後者のパターンで好きになってもらうように意識していました。後者のパターンで英語が好きになっていくと自然と英語ができるようになり、気づいたら前者に変わっていることもあります。
ただ、最後になりますが、私が担当している間に生徒全員に英語を好きになってもらう必要はないとも思っています。年齢を重ねる頃に英語のニーズは変わりますし、英語に対する価値観も変わって来るはずです。なので、いつか英語が本当に必要になった時に不自由なく使えるレベルにはなっている、または独学で勉強できるようになっている、これらが最低ラインかな、というのも本音の一部です。みんなに英語を好きになってほしい、という方が大きいですけどね。
というわけで、第2回QAコラムでした!
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それでは!