地道な努力不足かなぁ〜???:話せるようにならない理由④

ARI T.

話せるようになるには、学んだ文法項目をその都度ちゃんと理解し覚えていくことが非常に重要です。
「いつまでたっても話せない」とお嘆きの方は、やっぱりこれが足りないのかもしれないなぁ〜、と思い始めた私。
あまりに当たり前、みんな当然やっている事だと思っていたので今までノーマークだったことを反省している今日この頃。
どうも!イタリア語ペラペラ応援団のAri T.です。

良いんです、良いんですよ!
別にそんなにしっかり勉強しなくたって良いんです!
加えて「忘れてしまった」というのは当然アリです(だって人間だもの)
これは「話せる=会話のキャッチボール」を前提としたお話なので、
旅行で「ちょっと言ってみたら通じた、嬉しい♪」という、当然ありうる目標をお持ちの方には当てはまらないお話。
私もそういう時が当然ありました。

ただね、考えてみてほしいのですが、文法というのは「法則」なのです。
その言語の法則を知らなければ、
そして知っていても覚えていなければ、
さらには覚えていても咄嗟に出てこなければ、
会話という0,数秒レベルの反射的に言葉をアウトプットしていく中で、
使えなくて当たり前だと思いませんか?

ロマンス諸語(俗にいうラテン語系言語)は男性名詞・女性名詞・単数・複数の区別があり、
その語尾変化に伴い形容詞も語尾が変化、定冠詞も変化します。
動詞は時制の数×6つの人称の数、活用します。
残念ながら、これを覚えていないと話せるようにはなりません。
だって法則なんだもの!
これが基本中の基本です。
絶対的に絶対です。
その上で「どう勉強するか?」というお話なのです。

左右の足で交互にべダルを押し下げながらハンドルでバランスを取って倒れないようにする、
という法則を知っていても、それを実践できなければ自転車に乗れません。
咄嗟にバランスが取れなければ転倒します。
簡単に言うとそんなイメージです。

特に重要なのは動詞の活用です。
この人称の活用だけ覚えればOK、という美味しい話はありません。
仮にあなたが「私は絶対に『彼ら』の話はしない!」と心に誓ったところで、
そんなことは不可能、誓いはすぐに破られることになります。
動詞の活用は何度も何度も、何度も何度も口に出して覚えるのがベストな方法。
覚えたとしても、実際の会話では「io」から順番に言っていかないと「noi」の活用が出てこないでしょう。
それは誰もが通る道なので良いのですが、
会話という0.数秒単位のスピードで音を出していく作業の中で出来るだけ早く言いたい活用にたどり着く必要があります。
「え〜っと、io vado, tu vaiで、luiは、、、そうだ、vaだ、で、noiは、、、確か、、、and〜amoっぽい音だったっけ?」
などという思い出し方では「会話」にはならないのですよね、やっぱり。

丸暗記上等!w
それしか道はない。
1番の近道。

実際に話すときは文法に捉われすぎない方が良い!
と、私も生徒さんにアドバイスします。
が、あくまでも他の細かい文法項目は間違えても気にしないでね♪というお話で、
動詞の活用に関しては別問題。
動詞の活用が間違っていると、「誰が、いつ、何をする(した)」が分からないですよね?
英語で言うところの「5W1H」の半分が分からない、しかも重要な3つが分からないので、
意味が通じないんです。
動詞は文章の要ですからね♪

よく使う動詞の活用は、もうスラスラスラスラ言えるようにしておかないと、そりゃ〜話せないですよ。
「咄嗟に出てこない(T0T)」
と嘆く生徒さんに私はいつもこう言います:良い方法がありますよ!飽き飽きするほど唱えるんです♪
だって、ご自身で努力するしか、他に方法がありません。
咄嗟に出てこないなら、咄嗟に出てくるように努力するしかないのです。
いつのまにか、ある日突然、何もしないで咄嗟に出てくるようなミラクルは起きません。
もちろん、動詞の活用練習レッスン、出来ますよ、やろうと思えば。
でも、時間もポイントもあまりにももったいないです。
だって、毎日毎日、何度も何度も、活用を唱えないと動詞の活用をスラスラ言えるようにはなかなかなりませんからね。
やっぱりそういう努力をするしかないんです。
地味だけどめちゃめちゃ重要で、最も効果的です。
「最大限楽をする」方法を伝授することが生きがいの私ですが、
こればかりはコツコツ努力するしか方法がありません。

逆に、よく使う動詞の活用がばっちり頭に入っていて、
スラスラ出てくるようであれば、
複雑な時制を使わなくても、
複雑な構文を用いなくても、
直接法現在、近過去、半過去くらいで大体の話はできちゃいます♪
相手は容赦無くあらゆる時制、代名詞、構文を使って話しますけど(^^;

「このフレーズだけで話せるイタリア語」
「4週間で使えるイタリア語」
「これさえ知っていれば大丈夫!」
的な参考書があると思いますが、
実際はこれだけ知っていれば話せる!なんていう言語は存在しません。
こうした参考書はイタリア語の概要を知るためには有益だと思います。
私も他の言語でこういう参考書を、図書館で読みますw
でもね、ペラペラになりたい人は、地道に一歩ずつ着実に進むのが1番の近道です。
よく使う言い回しを覚えるのも良いけれど、動詞の活用の方がずっと重要。

動詞の活用がスラスラ言えなければぜ〜〜〜〜〜〜ったいに話せるようになりません。
断言できます。
「それはムリかな〜、出来ないかな〜」
という方は、残念なお知らせですが「ペラペラ」は諦めるしかありません。
ごめんね、でもね、そうなんですよ。
先にお知らせしておきます。
ペラペラじゃなくてもそれなりに楽しむことは出来ますので大丈夫ですよ♪

よく使う動詞の活用、スラスラ言えますか?


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