早い子は3歳から習う「あいうえお」。
実は外国語の発音を学ぶ方にとって知っておいて損はない情報がつまっているんです。
五十音の音のならびは規則的か
「あいうえお」
「かきくけこ」
「さしすせそ」
ここでちょっと待ったー!
同じ「さ行」に違う音が混ざっています。
どういうことなのか、ローマ字を使ってちょっと詳しくお話します。
五十音をローマ字で分析する
ローマ字の種類
ローマ字の歴史は古く、室町時代にはポルトガル人が作成したものがありました。
(ローマ字と日本の近代化 : ヘボン式に至るローマ字 研究の歴史.中川かず子著1998)
現在、日本語のローマ字としても使われているのはISO 3602で定められた小学校で習う「訓令式」と、アメリカ人のJames Curtis Hepburnが作り出した「ヘボン式」です。
ヘボン式ローマ字は、完全ではないけれど、日本語の音の違いをよく表しています。
だから、外務省でも日本人の名前を書き表すときのルールとしてヘボン式ローマ字を採用しているようです。
日本政府外務省ホームページより抜粋:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/passport/hebon.html
「は行」のなぞ
「はひふへほ」をヘボン式ローマ字で書くと
ha hi fu he ho。
ここには実は3種類の音が隠れています。
「は・へ・ほ」ha ha ho
「ふ」fu
「ひ」hi
中国語のhuとfuはそもそも二つとも全く違う音ですし、日本語の「ふ」とも違う音ですが、ローマ字を見て同じ音と勘違いしてしまうかたもいらっしゃいます。
ローマ字は悪者か
こういうことを書くと、あいうえおは適当だ!
ローマ字は悪だ!
中国語を覚えるならピンインを!ポポモフォを!
とおっしゃるかたもいらっしゃいます。
でも、中国語の学習なら、ローマ字は役に立つと私は思っています。
なぜなら、中国語は基本的に子音+母音の組み合わせで音ができているので、音の作り方の仕組みを、
あいうえおやローマ字から直感的に理解できる。
音の出し方の構造が日本語と中国語で似ていることがわかるんです。
「日本語のあいうえおとローマ字は中国語の発音を学ぶときに応用できますよ」
「気を付けるポイントもわかりますよ」
ということなんですね。
大人の語学学習は、これまでの知識を否定するのではなく、うまく生かせたらなと思っています。
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