当時の私は人生で最もやる気がなかった。
男子ユウイチは良い奴でいつも一緒に遊んでくれた。
私のサッカーのペア練習にずっとつきあってくれた。
ユウイチがいなければサッカー部は一瞬で辞めていただろう。
席が近かったので休憩時間に話し、学校帰り一緒に帰った。
私とユウイチと席が近い女子アカネがいた。
アカネは真面目で私とは対局の存在だった。
友達も少ない。
私とユウイチと同じ班だったので、少しずつ声をかけるようになった。
人を笑わせることが好きな私は、何とかしてアカネを笑わせようとした。
段々と打ち解けてよく私に笑顔を見せるようになった。
アカネが明るくなった!
アカネの雰囲気が変わって私も嬉しかった。
そこで終われば何も起きなかったはずだ。
次第にアカネは私に好意を持ち始めた。
私はアカネのことが好きではなかったから、
告白されそうなときは全て逃げた。
学校帰りに追いかけられたときは脱兎のごとく走った。
後になってわかるのだが、それがアカネの初恋だったようだ。
『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』
TVアニメのエンディングテーマ。
遅いテンポで悲しく過去を回想する私と重なるだろう。