冬場、突然弦が緩んだ、雨の日にペグが回らなくなったとレッスン直前に気づく生徒さんが多かったです。
まれにプラスチック部品の楽器もありますが、基本的にバイオリンは、すべて木でできています。
冬場は乾燥で、ペグの穴は広がり、ペグ自体は縮みます。
そうすると、ケースにしまっている間にも止まっていたはずのペグが緩んでしまいます。
夏や急な雨の日は反対に、穴が小さくなり、ペグが膨らみ、キチキチ、カチカチと鳴り出したり、酷い時は動かなくなります。
日本は四季の美しい国ですが、気候の変化はとても大きいものです。
自動車にとっても、過酷なのだと聞いたことがあります。
バイオリンの木の伸び縮みはペグ以外にも色々ありますが、今回はペグについて。
ペグソープという便利グッズがあります。
湿気と乾燥で変化するペグ穴とペグの隙間に塗るものです。
ヒルという銘柄と、ゲッツという銘柄があります。
きちんとした楽器屋さんで弦交換をお願いするとつけてもらえると思いますが、いずれ自分ですることになります。
一本で10年以上つかえるものなので、是非頼ってほしいと思います。
塗るときのコツは、挿し込むときにペグソープが広がることを見越して、塗る場所を調節することです。
ペグとペグ穴の加工がきちんとされてない場合は全く止まらなくなるので、注意が必要です。
まず、調整しましょう。
Comments (0)