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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Yuka-t 's Column

99年留学記⑬当時の食事

Dec 22, 2023

お久しぶりの99年留学記です。当時の食生活についても書いておこうと、今回は食事についてです。
私は寮生活をしていたので、基本的に食事は三食とも寮のご飯でした。
私の住んでいた寮では一学期分の食費を一括で支払えばあとは特に予約の必要もなく、
(要らないときにも連絡の必要はなし)食事の時間に地下一階の食堂へ行けばご飯が食べられました。
おかずもご飯も自分でよそって好きな席で食べるシステム。銀色のトレー型の食器にご飯をよそい、
仕切られた場所におかずをのせていきます。朝はだいたいキムチとキムチとナムルかなにか、
に赤いスープ。だいたい赤い。お昼は麺類だったり、カレーだったり。夜はお肉のおかずにキムチに
スープ。だいたい赤い。たまに魚もありましたが大田は内陸だったこともあるのか?寮だからなのか
イシモチの一夜干し以外の魚はあまり出てこなかった気が・・・・。
ユッケジャンとか、コチュジャン味のプルコギが美味しかったな。それから私はケランチムという、みじん切りの野菜入りの卵の蒸し物が好きでした(・・・地味)。

寮は大学の敷地内にあったので、たいていお昼も寮で食事をしていたのですが、
ときどき学食でお昼を食べることもありました。私は大学の食堂のチャプチェパㇷ゚(チャプチェwithライス)が大好きで、学食にいくといつもこれ。炭水化物オン炭水化物、大好きです。

学校の近くには学生向けの手頃な食堂もたくさんありました。
よく行ったポックンパプ屋さんの炒めご飯はコチュジャン味の甘辛。
甕入りカルグクスはアサリ出汁でやさしい味のあったか麺。カルグクスやさんでは
コッチョリという和えたての浅漬けキムチが定番なのですが、キムチがあまり好きでない
私もコッチョリは大好きで、おかわり必至。あとは餃子やさんで餃子と韓国餅入りのスープとか。
学生街のサムギョプサルはもれなく薄くてくるくる丸まった冷凍肉で、
当時は一人前が2000ウォンか3000ウォンでした。ご飯とチゲを追加しても4000~5000ウォン(およそ400~500円)でお腹いっぱい。しかも大田ではサムギョプサルの肉を焼き終わってご飯を注文すると
肉を焼いた鉄板でご飯をチャーハンにしてくれていました。「炒めてください(밥 볶아 주세요)」と言うと、アジュンマが、残った肉と周辺に残っているキムチとご飯にコチュジャンを追加、しまいにはサンチュや海苔まで練り込んで、はさみで切りながら皿にのっているだれかのスプーン(使ったやつ)を使って混ぜて炒めてくれる・・・・・出来上がったらスプーンは持ち主の皿へ戻される・・・最初に見たときは衝撃映像でしたけど、食べてみたらこれが絶品!!当時は大田だけの文化だったそうですがその後ソウルでもご飯を炒めるお店が出たのだと聞きました。

当時はまだ洋食を食べる家庭は少なくて家庭のご飯もほとんどが韓国料理だった頃。
大田に初めてパスタやさんができたのは私が留学していたときの冬頃。
早速友達と行ってみたのですが、メニューとともに四角くて真ん中に仕切りのついた皿にのったタクアンとキムチが運ばれて来た。キムチのない食卓なんて考えられなかった時代。
パスタ屋さんがなかった当時に唯一あったパスタががピザ屋さんの「オーブンスパゲティ」。
グラタン皿にミートソースパスタ(たしか)が入っていてチーズをかけて焼いたもの。
美味しかったので、大好きでした。まだあるのかなあ?

学生だったので私が食べていたのはお手頃メニューばかりでしたが、今でも食べたくなるのはチーズたっぷりメニューでも分厚いサムギョプサルでもなく、
薄いサムギョプサルにカルグクス、餅入り餃子スープになんだかカリカリのスパゲティ。
今の食べ物の方が絶対に美味しいはずなのに当時の味が恋しいのは、たくさんの思い出がそこにあるからなのでしょうね。

99年韓国、パスタはビザとともにオーブンで焼かれていた。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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