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サウナフリークが語る!ヨーロッパでの驚きのサウナ体験

Weekly Topic: Outdoor activities to enjoy the crisp autumn weather

Takayo

ドイツでは本当に男女混浴で裸体でサウナに入るのでしょうか。

私は小学校1年生の時からサウナに通い続け、サウナ歴は40年以上になります。サウナが好きすぎて、自宅にもサウナを作ってしまったほどです。そんな私が初めてヨーロッパ(オーストリア)でサウナに入った時の衝撃をお話しします。ウィーンの街中にあるプールとサウナ施設に20代の独身時代に日本から一緒に航空会社に就職した同期と訪れた私たちは、ある光景に驚き、慌てて施設を後にしたことを思い出します。 実はヨーロッパのドイツ語圏やサウナ発祥の地フィンランドでは、混浴サウナが一般的です。つまり、裸で男女が一緒に入るのです。

今では三人の娘の母親となり、羞恥心よりもリラクゼーションを優先するようになりました。日本のサウナとドイツのサウナの入り方は異なります。日本には温泉の入り方があるように、ドイツにもサウナの入り方があります。間違って日本のように入らないように注意が必要になります。最後に、日本にはない欧米の一般的なエチケットについても触れますので、ぜひ最後までお読みください。

「施設内は照明が落とされリラックスができる空間」
目次


  1. ドイツ人がサウナに入る理由
  2.  浴場内の特別なインフュージョン
  3. ドイツと日本のサウナの入り方の違い
  4. 日本にはないサウナの大事なエチケット
  5. 表側と裏側の施設
  6. 最後に

ドイツ人がサウナに入る理由

まず、ドイツ人がサウナに入る理由についてお話しします。現代の日本では、秋から冬にかけて寝る前にお風呂で温まる習慣がありますが、ドイツでは光熱費が高騰しているため、毎日お風呂に入ることができません。ドイツ国内の宿泊施設では、リフォームしてバスタブを廃止するところも増えています。ドイツのバスタブは日本のように家族みんなで共有するものではなく、保温機能がないため、毎回一人分をバスタブいっぱいにしなければならず、非常に非効率です。そのため、自宅にサウナを作る人も多いのです。サウナは一度温めれば家族全員が一気に入ることができるため、効率的です。サウナ施設に行く理由は主に4つあります。

  • 1. リラクゼーションと回復サウナの高温と高湿度は筋肉と精神の深い癒しにつながり、血行を良くし、免疫システムを強化します。 
  • 2. 健康促進効果定期的にサウナに通うことで、循環器系が強化され、ストレスが軽減されます。また、発汗によるデトックス効果も期待できます。 
  • 3. 社交の場友人やパートナーと一緒にリラックスしたり、社交的になったりするためにサウナに行きます。
  •  4. 文化的伝統サウナはドイツのウェルネス文化の重要な一部であり、フィンランドから伝わったものですが、ドイツでは独自の伝統を築いています。 

サウナ内の特別なインフュージョン

サウナでは、熱いサウナストーンにエッセンシャルオイルを混ぜた水を注ぎます。これにより蒸気が発生し、サウナ内の湿度と温度が短時間で上昇します。「アウフグス」というインフュージョンのプロセスを説明しますね。

まず、サウナマイスターがエッセンシャルオイルを豊富に含んだ水を熱い石に少しずつ注ぎます。その次にサウナマイスターがタオルまたはハーブのような草の束で蒸気をサウナ内にリズムよく振りかざし熱を均等に分散させます。その瞬間、サウナに入って熱気を浴びた人は決まって「ぶおー!サイコーだ!」と唸り声が響き渡ります。マイスターによっては呪文のように歌ってくれる人もいたり、蜂蜜のジャーを利用者に渡して身体に塗るように促してくれることもあり、アウフグスの種類によって様々なのも楽しみに一つです。

アウフグスは、血行を促進し、筋肉をリラックスさせ、肌を清潔にするなど、様々な効果があります。自宅でアウフグスをする時は、好みのオイルを蒸留水で薄めたのを温まった石にジュワーという蒸気に合わせて少しずつ垂らします。サウナ中を蒸気でモンモンになるまでタオルでパタパタと仰ぐと即席、アウフグスになります。

ドイツと日本のサウナの入り方の違い

ドイツでは、サウナは基本的に混浴であり、裸で入るのが一般的です。施設によっては、週に一度、女性デーやテキスタイルデー(水着やタオルの使用可)を設けているところもあります。通常はタオルを巻くこともありますが、基本的には全裸です。ドイツのサウナはフィンランド式の80℃から90℃のサウナから、スチームサウナ、バイオサウナ(低温多湿)、80℃から100℃の高温サウナ、50℃から60℃の低温サウナまで様々です。私は低温もしくはスチームサウナに30分づつ入り瞑想するのが好きです。

ドイツでは、日本と同様にサウナに入る前には必ずシャワーを浴び、身体を清潔にします。また、サウナ内では自前のタオルを床に敷いて素肌を木部に接触しないようにします。例えば、上段に座っている人は足の接地面にもタオルを伸ばします。ドイツのサウナ用のタオルは、80cm x 180cmまたは70cm x 200cm2種類があります。日本では小さな温泉タオルをお尻部分に敷いている人が多く、汗が座面にしたたれ落ちていることがほとんどです。この夏は猛暑でしたが、日本に滞在していた10週間のうち10日間はフィットネスクラブのサウナを好んで利用しましたが、室内の建具が汗で劣化しているのが見受けられました。ヨーロッパではそのような現象はあまり見られません。

日本では、サウナ後は水風呂に入る習慣がありますが、ドイツでは冷水シャワー後の冷水浴や「Ruheraum」といってクールダウンできる静かな空間があります。そこで身体を落ち着かせます。私を含めた多くのドイツ人はサウナ場横にあるプールで真っ裸で泳ぎます。サウナで温めた身体を何も纏わずに冷たいプールで泳ぐのは最高のひとときです。

「サウナの後、プールで泳ぐのは最高のひととき」

サウナのエチケット

ドイツでは静かに過ごすことが求められています。大声どころか小声で話すことも避けるべきです。携帯電話の使用は禁じられており、更衣室に置いておかなければなりません。サウナ場ではセックスも禁じられています。セキュリティーの人たちが制服で見回っています。また、ドイツでは静かさだけでなく、清潔さも重要な要素です。陰毛や男性の脇毛が長いのは非常に嫌がられます。特にアジア人の肌に濃い色の毛は目立ってしまいます。裸体で泳いでいる時、陰毛をなびかせて泳ぐことはとても気分がいいものではありません。私もサウナに行く際はきちんと処理をして出かけます。

「サウナを購入した際、パレットで搬入され夫がDIYで組み立てました」

表側と裏側の施設

ドイツのサウナ施設には、表側と裏側のエリアがあります。どちらも屋外と室内の施設が隣接しており、表側は水着を着用するエリアで、子どもも利用できます。裏側に入るには追加の入場料が必要で、16歳以上が利用可能です。裏側には複数のプールやサウナ、休憩施設があり、表側と裏側の利用者が共に利用できるレストランもあります。移動の際は必ずガウンを着用する必要があり、持っていない場合はフロントで借りることができます。

最後に

ヨーロッパのサウナ体験はいかがでしたか?男性の前で裸になるのに抵抗があるかもしれませんが、ダビデ像のような素晴らしい肉体美の男性がサウナに入ってきたり、プールで泳いでいると、つい目を奪われてしまいます。また、素晴らしいプロポーションの女性を目にすると、目で追ってしまうこともあります。つまり、自意識過剰になるほど他人からは見られていないということです。よく一緒に行く日本人の友人は視力が悪く、自分がどう見られているかを気にしていないと言っています。更にいうと、ヨーロッパの多くの国々では「性」をとてもオープンにしています。日本のように「エロ」を秘めているのを美徳だと感がている文化だと、この裸体で男女混合で入浴するのに抵抗があるのは充分に理解します。私はパートナーとも「性」について話せる関係でありたいのでオープンなのはとてもいいことだと思っています。

 

「水平器を使ってガラス戸をはめ込むのに苦労しました」

ただし、サウナ施設で出会いたくない人がいます。そのような人については、ここでは申し上げにくいので近々ストーリーズにアップしますので、ぜひチェックしてみてください。

秋はサウナの利用者が増える季節で、冬にはさらに多くの人が訪れます。日本とは異なる文化や習慣を知る良い機会ですので、ぜひ一度体験してみてください。

このように、ドイツでの生活をインスタグラムで配信しています。インスタグラムの運営に興味がある方、初心者から仕事で使いたい方まで、親身に指導しています。ぜひオンラインでTakayoに会いに来てください。

参考文献: Saunazeit.com, Aok.de, Deutsch-blog.com, Wmn.de, Delfin-wollness.at, Arrigato.ch, Garten-freunde.de, Erwachsenenhotels-buchen.de, Via-nordice.de, Scandification.com, Travelbook.de, Gevgelija-touris.com, De.emitain.com, Saunapark-siebengebirge.de, Vitkonwood.de, Richtig-saunieren.de



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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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