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#123 伝える力の原点

Ayako S

Be You. 心の休息ラジオ

#123 伝える力の原点

カウンセリングを生活の一部に、カウンセラーのayakoです。

みなさん、いかがお過ごしですか。

今日は「伝える力の原点」のお話です。

 

皆さんは、人前で話すことは得意ですか?

お仕事でプレゼンテーションをする機会がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

私の場合、プレゼンテーションというよりも、複数人の前で英語の講義をする機会が今でもありますし、過去にはセミナーをした経験もあります。

アメリカの大学に4年間留学していたのですが、その間もプレゼンテーションの機会が多くありました。

 

大学の各クラスでは、必ず何かしらのプレゼンテーションがありました。

1人で行うものもあれば、グループで発表するものもありました。

 

1人でのプレゼンテーションは、自分が失敗しても自分の責任なので、緊張はしていましたが「仕方がない」と割り切ることができました。

一方で、グループでのプレゼンテーションは、正直あまり好きではありませんでした。

楽しいはずなのに、「私なんかと同じグループになって申し訳ない…」という気持ちを抱えながら参加していたんですよね。

 

ただ、大学3年生・4年生くらいになると、心理学の専門的な授業を取るようになり、同じ専攻のメンバーと顔を合わせる機会が増えました。

そうなると、プレゼンテーションのグループを組むときも、「ayako、一緒にやろうよ!」と声をかけてもらえるようになりました。

彼らも、私が日本人で英語が流暢ではないことを理解していましたが、それでも一緒にやろうと言ってくれたことが、とても嬉しかったです。

 

あるとき、心理学の教授が私たちのグループの準備の様子を見に来てくれました。

教授は、一人ひとりの個性を語りながら、私のことを「はちゃめちゃに努力するayako」と表現しました。

そのとき、教授も私の頑張りを見てくれていたんだな、と気づいて、とても嬉しかったのを覚えています。

 

今日は、そんな「伝える力」についてお話ししたいと思います。

 

伝えることが得意な人と苦手な人がいると思いますが、
私は伝える力を維持するために、あえて音声配信やブログで発信する機会を持つようにしています。

なぜなら、そういった機会がなければ、どんどん下手になってしまう気がするからです。

やはり、伝える機会を増やせば増やすほど、伝える力は向上すると思っています。

 

この「伝える力」をどうやって伸ばすのか?

私は、日常のコミュニケーションの量が大事だと考えています。

 

在宅で仕事をしていると、対面で話す機会が少なくなりがちです。

オンラインミーティングはありますが、オフィスで常に人と接する環境と比べると、圧倒的に話す機会が少ないと感じます。

 

家庭内の会話も同じです。

例えば、インドネシアでは、日本のように家族みんなが揃っていただきますと食事をする習慣があまりありません。

お腹が空いたときに、それぞれが食べるスタイルなので、家族全員で会話しながら食事をする機会は意識しないと少なくなってしまいます。

 

日本でも、昔は家族で食卓を囲みながら会話をする機会が多かったと思います。

テレビを見ながらでも「このお笑い面白いね」「私はそんなふうに思わないな」といったやり取りがあったはずです。

でも今は、それぞれがスマートフォンやタブレットで動画を見ながら食事をすることが増え、家庭内での会話が減ってきているのではないでしょうか。

 

セミナーやスピーチの機会を増やすことも大切ですが、もっとシンプルに、日常の中で誰かと話す時間を増やすのが、簡単にできる第一歩だと思います。

家族、友人、同僚など、カジュアルな形でも構いません。

 

ちょうど最近、ある本を読んでいて、ユダヤ人の家庭での習慣についての話がありました。

ユダヤ人の家庭では、日常的に納得できないことには簡単にイエスと言わないという習慣があるそうです。

また、相手と議論をしたいからこそ、あえて反対意見を述べることもあるそうです。

 

この習慣があることで、ディベート力や自分の意見を持つ力が養われるのではないかと思いました。

一方、日本では、家庭内で意見を戦わせるような場面が少なくなってきている気がします。

 

アメリカでは、パブリックスピーキングのコンテストが学校で早い段階から行われています。

子どもたちは、テーマに沿って人前で意見を述べる機会を持ち、それが表現力を育む場になっています。

日本ではどうでしょう?

 

私が小学生のとき、人前で話した最初の記憶は卒業式での一言くらいです。

授業内では発表する機会はありましたが、学校全体の前で話す機会はありませんでした。

今は変わっているかもしれませんが、もし子どものうちから、大人数の前で意見を述べる機会を持てたら、「伝える力」を育てやすいのではないかと感じます。

 

日本の教育も、AIの発展とともにどんどん変化しています。

その変化に期待しつつも、伝える力の原点となる家庭での会話をもっと大切にしたいですね。

 

私自身も、まずは息子との会話の時間を意識して増やしていきたいと思います。

 

今日は「伝える力の原点」のお話でした。

では、またお会いしましょう。

 



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