僕は小学校3年生の2学期、転校生として新しい学校にやってきた。
ちょうど中途半端な時期だったこともあり、
なかなか学校に馴染むことができなかった。
優しく接してくれる友達もいたけれど、
イジメやケンカが日常茶飯事の学校に毎日通うのが、本当に嫌だった。
「転校前の学校の方が良かった」
そう呟いては、よく泣いていたものだ。
とはいえ、元の学校に戻るわけにもいかない。
学校の先生は何の助けにもならず、まるで遠い存在のようだった。
僕が環境に早く適応すれば良かったのかもしれないが、
暴力とは無縁だった以前の生活を思い出すと、
その変化にどうしても馴染めなかった。
ようやく中学生になってから、少しずつ新しい環境に慣れ始めた。
その中で、どう立ち回るべきかを学び、
人間関係のルールのようなものも少しずつ理解していった。
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