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④なぜ抜け出せないのか? 思考のループと心の罠

Yuki.Kyoto

「わかっているのに、やめられない」「また同じことで悩んでしまった」

──そんな経験、ありませんか?

 

これは、いわゆる"思考のループ"

 

情報を集め、頭の中で何度もシミュレーションを重ねる。でも、行動に移せない。

結果が出ない。だからまた考え込む──そんな堂々巡りの繰り返しです。

 

こうした思考の罠。どうして囚われて、じゃあどうしたらいいのか?

 

 

 

こんにちは!エンパワlabo、氣功師の有岐です。

 

今回のタイトルの話は1回目から、「認知バイアス」、「合理的知性・アルゴリズム的知性」をベースに、

「誰もが引っかかりやすい思考の罠」を認識できるかどうかをお話してきました。

 

 

それぞれに貼った「ワークシート」試されましたか?

これらは潜在意識に自分でも気が付かないように蓋をしている意識を表に引き出す、本当に人生に変化を与えるほどのパワーのあるワークなんです。

 

何か「気づき」や「変化」があればぜひ聞かせてくださいね!

 

今日は・・・

思考のループから、行動できず現実が進まないのはなぜ?のお話です。




   
   
    なぜ思考はループするのか?

    ——「いい人」でいようとする心の構造

 

"思考のループ"を抜ける為にどうしたらいいのか勉強して情報を集めてみても、現実が変わるような結果が出ない。

 

それは、「いい人でいようとする」生き方をしているから。

 

「人に嫌われたくない」「相手に合わせるのが大人」「場の空気を壊さないことが正解」──そんな暗黙のルールに従って、自分の意見や欲求を抑え、まわりの期待に応えようとする。

 

それは、何かを「自分で決める」ことを避け、常に誰かの判断、社会通念に答えの責任をまかせてしまっているから。

 

その結果、自分の中に“判断基準”という「軸」が育ちません。

 

何かを決めるときも、「これを言ったらどう思われるかな」「常識的にはこうすべきだよね」と、常に他者や社会の目を基準にしてしまう。

自分で「こうしたい!」と選び取る感覚が、だんだんと鈍っていくのです。

 

「自分で決める」ことを避け、誰かの判断や社会通念の答えに決定権を明け渡してしまう。

それが長期間になると、どうなると思いますか?

 

自分の人生なのに、自分が主役になっていない──そんな感覚に、どこかで気づいているのではないでしょうか。

 

初めて社会に出た時の事を思い出してみて下さい。

上司の40代、50代、60代が暗黙の社内ルールに黙って従っている事に心がざわつきませんでしたか?

 

 

社会は資本主義、つまりお金がベースになっています。

「君の代わりはいくらでもいるから。」

そう言われると、生活ができなくなる。その怖れから言葉を飲み込んで、一方的に入ってくる社会通念を飲み込んでいるうちに‟自分の軸”は枯れていくのです。

 

 

前回話した「アルゴリズム的知性」。目の前にある狭い情報だけを材料にして、「論理的に正しい思考」を使い、「こうすれば、こうなるはずだ」と頭の中だけで目の前の物事を自己完結させてしまうのです。 

 

思っている事を言うと立場が悪くなる→仕事がしづらくなる→損

→「飲み込んだ方が得」

 

これ、わかりますか?

前回のアルゴリズム的知性100%です。

こんな感じで、自分の思いや願いを、実際の行動につなげる力が弱くなっていくのです。

 

 

では、どうすれば自分の判断基準を育てられるのでしょうか?

日本の社会では特に調和を乱す事を嫌いますよね。言いにくい事がほとんどかもしれません。でも無駄だからと何もしないと、3年後もきっとそのままでしょう。

 

今まで書いてきたことは、そんな中でこそ使うスキルなんです。

 

それはまず、「自分の中の違和感」に耳を澄ませることです。

「なんかモヤモヤする」「本当はこうしたくない」──そうした小さな感情こそが、自分の内なる声であり、自分の価値観のタネです。

 

合理的知性を働かせるんです!

「 問いを変えるワークシート」覚えていますか?

 

・「主語を変える」は、“外からの見え方”を変える方法
・「問いを変える」は、“内側の前提”を揺さぶる方法

 

 

Step 1:今、頭に浮かんでいる“問い”を書き出す

(例:「なんで私ばっかり我慢しないといけないの?」)

 

頭に感情を伴った思考が出てきたら・・・

 

 Step 2:その問いの中に、隠れている“前提”を探ってみよう

問いの中には、無意識に「こうあるべき」と思っている“前提(思い込みや価値観)”が隠れています。

「なぜそう思ったのか?」
なんらかの前提(思い込み)があるからこそ、苦しくなったり、感情が反応していることが多いのです。
 

たとえば・・・
 「私は我慢するべき」
??隠れた前提
・我慢することが“正しい”
・自分が我慢しないと物事がうまくいかない
・自分の気持ちは後回しにすべき
・我慢=愛、優しさ、成長につながるもの

 

そんな価値観を持っているかもしれないという事に気づく

すると・・・

その奥に潜在意識に隠していた深層心理に気づき始めます。

 

例えば・・・

実は自分の心の奥底で「私は、自分には価値がない」と思っている。

だから、軽く扱われた事に「お前は価値がない」と暗に言われたように感じて、心の琴線にふれて、過度に感情が反応したんだ!

 

 

損得勘定で「盲目的に嫌だけど従う」→ストレスがたまる→でもその理由はモヤモヤしてわからない→憂さを晴らすためにお金を使う→いつもお金を追いかけている

このループに気づき、実践した人だけがその世界から出る事ができるのです。

知識として知っただけで、実行しないと3年後も同じ場所にいることになります。

 

 

 

そしてもう一つ大切なのは、「選ぶ」経験を重ねること。

完璧な選択でなくていい。

正解を探すのではなく、「今の自分はこれを選んだ」と、小さな決断を日々積み重ねていく。それが、少しずつでも自分の軸を育てる土台になります。

 

私の経験をお話しますね。

ある方との関係が壊れることを恐れて、常に言葉を飲み込んでいた時期がありました。

すると、心に溜まった物をどこかで解消しないと、心を保つ事が難しいと感じていました。だんだんと体調が悪くなり、もうにっちもさっちもいかない状況にありました。

 

じゃあそこで私はどうしたのか?

湧き上がった感情が一体どこから来たのか、その「問い」と「前提」を何度も何度も繰り返したのです。

 

すると、私の潜在意識の中にあった「感情の炎を燃やしていた薪」が少しずつ分かってきたのです。

 

すると不思議な事に、姿がわかると、今まで漠然と湧き上がりコントロールできなかった感情が、その感情の原因の燃料が何かわかると、炎が今までのように「ボワッ」と燃え盛らなくなったのです。

 

どうなったと思いますか?

私の行動が変わったのです。

 

自分の【前提】が分かってくると、実は相手の前提も見えてくるんです。

 

そうすると、頭が問題の原因を捉え、心が安定した状態に変化します。すると、「相手の話を聞く」余裕が心にできるようになったのです。

 

テンパってこちらの意見を通そうと、お互いにマウントの取り合いの状態の時は焦りや動揺があったのが、一変して冷静に対処できるよう変化し始めたのです。

 

このコツを体験から得ると、目の前の現実が全て変わりました。

私が昔、誰よりも「心が焦りと動揺で苦しい思いをした」からこそ、今このブログを書いている訳です。

 

思考のループを抜け出す鍵は、あなたの中にちゃんとあります。

 



    自分を守るための“空想的な自己肯定”

——行動なきプライド「頭ではわかってるつもり」なのに、
    
     現実 に動けないという“心の矛盾”。

 


「こうすればうまくいくはず」「自分は本当はもっとできる人間」

──そう思い込んでいても、それはただの“机上の空論”

 

実際には、行動もチャレンジもしていないので、現実とのギャップに気づけないまま、自己過信だけが膨らんでいきます。 

 

でもそれは、“行動していない”からこそ成立する幻想。

実際にチャレンジしてみたら、自分の限界や未熟さにも直面しますよね。

それが怖いから、あえて挑戦しない。

 

こうして、「まだ本気を出してないだけ」「タイミングが悪かった」と、自分の価値を守るための言い訳を重ねる事もあるかもしれません。

 

しかも「いい人」であり続けることに慣れてしまった人ほど、プライドだけは高くなり、チャレンジすることを恐れる傾向があります。

 

なぜなら、もし挑戦して失敗すれば、「自分には才能がなかった」と証明されてしまうから。 、「周囲にどう見られているか」こそが、その人の自己価値の根拠だとすると、失敗して評価が下がることは、耐え難いリスクなんです。
 

このプライドは、実はとても繊細で壊れやすいもの。だからこそ、守るために“行動しない”という選択を取りがちです。

 

でも、その“恐れ”から逃げるあまり、挑戦を避け続ければ、人生はいつまでも他人任せのままです。 

 

本当の問題は、外の世界ではなく、“自分が自分の人生を生きていない”ということなのです。 

 

つまり、「自分の思考や感情の偏り(バイアス)に気づき、それを軌道修正できる力」。これがないままいくら考え続けても、答えのない箱の中で必死に答えを探しているようなものです。

 

 

 
  人生を取り戻すために——「自分軸」と向き合う勇気


こうして、思考だけが先行し、行動に移せない状態が続くと、次第に“自分らしい満足した人生を生きている実感”が薄れていきます。

 

他人の顔色や社会の基準にばかり気を取られ、自分が何をしたいのか、何を感じているのかがわからなくなる。そしていつしか、正体の見えない「怖れ」に萎縮して、人生そのものが「他人任せ」になってしまうのです。

 

 

では、どうすればこのループから抜け出せるのでしょうか?

 

それはまず、「自分が自分の人生を生きる」ことを、はっきりと自分に宣言ことから始まります。

 

どこかで「自分は犠牲者だ」「環境のせいだ」と思っている限り、私たちは“主語=I”を取り戻せません

 

頭に感情を伴った思考が出るたびに「視点の主語」を変えるんです。

 

「○○が悪い」ではなく、「私はどうしたい?」と問い直す。

 

「うまくいかない」ではなく、「私は何を恐れて止まっているのか?」と向き合う。

 

その問いを立て直すこと。何度も何度も。

それこそが、「自分の意志」で人生を動かし始める第一歩です。

 

最初から大きなことをしなくていい。むしろ、小さな“やってみたい”を行動に移すこと。

それが、頭の中だけの自己完結を破る突破口になります

 

 

最後に、あなたへのメッセージ

「考えすぎてしまう」人ほど、実は繊細で、周りをよく見ていて、優しい人です。

でも、だからこそ、もう一度自分自身に問いかけてほしいのです。

 

ジャン=ジャック・ルソーの有名な著作『社会契約論』(Du contrat social, 1762年)の冒頭に出てくる一節です。

原文はフランス語で:"L'homme est né libre, et partout il est dans les fers."
「人間は自由に生まれた、しかしいたるところで鎖につながれている。

 

その意味は「自分を支配する存在の束縛からの解放」というネガティブな意味合いが込められています。 

 

一方、西洋から入ってきた「libre」に、日本人が付けたのは、「自由」という文字です。
これは、【自ら(みずか)らを由(よし)とする】ということ。 

自由とは、他人に与えられたものではない、「自らの考え」を「行動の由(理由)」とすること―つまり、能動的な意味であり、自分自身を灯りに生きる事なのです。

 

 

“私は、誰の人生を生きているの?”──その問いが浮かんできたなら、きっとあなたの中に、もうすでに答えがあるのだと思います。

迷いながらも、本当の自分で生きたいと願っているその気持ちを、大切にしてください。それこそが、あなた自身の本当の人生のはじまりになるはずです??


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本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

有岐

 

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