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カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「感情と時制を合わせる」のお話です。
人間の基本感情には時制がある、なんて言われています。
最近の出来事で、「やっぱり時制ってあるよな」と感じたことがあったので、お話ししてみたいと思います。
とある出来事で、私自身が結構頭に来たんですよね。
怒りの感情が出て、カーッと頭に血が昇るような感じでした。
この怒りの感情って、過去の感情だと言われています。
出来事を振り返ると、怒りがまた戻ってくることってありますよね。
私もその時、怒りを抱えながら「こうしてやる」「こうやってやろう」と、いろいろ未来のことを考えていました。
でもそれは、まだ起こっていない未来のことで、言い換えれば自分の中の妄想です。
そういうことを考えていても、気持ちが良いわけではなく、むしろイライラが増したり、怒りが消えない状態が続きました。
その出来事があったのは夜。
その日はなかなか寝つけず、少し寝ても目が覚めてしまうほど、怒りを抱えていました。
しかし、時間が経って朝になった時には、怒りが少し収まっているのを実感しました。
感情が完全に消えたわけではないですが、出来事を違う捉え方で見られるようになっていました。
もう過去の出来事として客観視できていて、「こう言われたから」「こうしてくれたから」と、すべてを過去形で整理していたのです。
そのため「こうしてやる」といった未来のことは自然と考えなくなっていました。
怒りは過去の感情だと言われます。
自分が怒っていた時、その出来事や感情を振り返ると、やがて落ち着いてくるものなのかもしれません。
例えば、不安や恐怖は未来の感情だと言われます。
その感情の対処法はいろいろありますが、「未来のことを考えるのをやめて現在に集中しなさい」と言われても、なかなか難しいですよね。
私の場合は、考えることをやめるのではなく、その不安や恐怖に対してバックアップを用意します。
「こうなったらどうしよう」と不安になる時、「そうなったらどう気持ちを楽にできるか」「どう落ち着けるか」を考えるんです。
こうして、無理やり現在に引き戻すのではなく、未来のことを考えながらも感情とその時制を合わせる。
これが大事なのかなと感じました。
私も人と接してアドバイスをする機会は多いですが、人間なので一度で感情をコントロールできるわけではありません。
ただ、この「感情と時制を合わせる」ことを意識すると、苦しさが100だとしたら70、60、50…と少し軽減できるように思います。
今日は「感情と時制を合わせる」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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