”日本のすばらしさ”と”日本のむずかしさ”

今週のテーマ: 今年、学生たちから学んだこと

Macchan

2025年も、あとすこしでおわりますね。
わたしは、ことしの6月から、ここで日本語をおしえはじめました。
なんとたのしい世界(せかい)なのでしょう!
いろんな国の人と、日本語でつながることができるなんて、しあわせなことです。
ほんとうに、ありがとうございました。

”日本のすばらしさ”は、あたりまえの日常(にちじょう)のなかにある
せいとのみなさんからおしえてもらったことは、たくさんあります。
それは、”日本のすばらしさ”です。
・日本は、おいしいものが、安価(あんか:ねだんがやすい)で、いつでもたべられる。
・日本人はとても親切(しんせつ:やさしくて、おもいやりがある)
・どこへ行っても、清潔(せいけつ:きれい)
・いつでも、お店(おみせ)があいている。

どれも、わたしたち日本人にとっては、あたりまえ(とくべつではなく、ふつうのこと)のことですが、
このあたりまえが、じつはそうではないと、おしえてもらいました。
わたしは、ヨーロッパによく行き、長期(ちょうき:ながいあいだ)滞在(たいざい:すごす)しましたが、
日本のことは、すっかりわすれて、ヨーロッパのすばらしさばかりに目をむけていました。
わたしにとっての、日本のすばらしさは、神社(じんじゃ)、寺(てら)や伝統芸能(でんとうげいのう)など
日本独自(どくじ:ほかのものとちがって、とくべつなもの)の文化に目をむけていました。
しかしもっとあたりまえの、日常(にちじょう:いつもの、まいにち)のなかにこそ、
”日本のすばらしさ”があるのだと、思ったのです。
みなさん、ほんとうにありがとうございます。


”日本のむずかしさ”である、本音(ほんね)と建て前(たてまえ)
これは、みなさんがおしえてくれました。
本音(ほんね)と建て前(たてまえ)が、むずかしい。
「また会いましょう!」といったのに、ぜんぜん連絡(連絡:でんわや、めーる)がこない。
「まえむきに、かんがえておきます」といったのに、なにもいってこない。
「また会いましょう」は、”さようなら”という、あいさつのかわりとしてつかっていて、
「かんがえておきます」は、ことわるきもちを表現(ひょうげん)するための、やわらかいことばです。
日本人は、あたりまえのように、これらの表現(ひょうげん)を言いますから、
せいとのみなさんは、おどろくでしょう。


この”むずかしさ”も、日本人のやさしさ
「この商品(しょうひん)は、いりません!」というよりも、
「かんがえておきますね」といったほうが、相手(あいて)がきずつかない。
やさしくことわる方法(ほうほう)として、このような表現(ひょうげん)をしています。
もちろん、日本人にもわかりやすく、はっきりと表現するひとはいますよ。
それも、いいですよね。わかりやすくて良いです。
どちらのすばらしさも、うけいれていきたいものですね。
2025年、みなさんからたくさんのことを、おしえてもらいました。
2026年も、がんばりましょうね。



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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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