日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
ドラマを見ていて思わず涙ぐんだ時。
誰かの話を聞いて「分かるなぁ」と思った時。
記事を読んで「まさにその通りだ」と感じた時。
私たちはよく、
「共感した」
という言葉を使います。
でも考えてみると、その一言の中には
実にさまざまな感情が含まれているような気がします。
相手の気持ちが分かる時もあれば、
考え方に賛成する時もあります。
言葉が胸に響くこともあれば、
思わずグッとくる瞬間もあります。
韓国語を勉強していて面白いなと思うのは、
そんな微妙な心の動きを表す言葉がたくさんあることです。
例えば、
「その言葉、本当に共感します」
と言いたい時は、
그 말 정말 공감돼요.
(その言葉、本当に共感します。)
という表現をよく使います。
SNSや日常会話でもよく耳にする、
とても自然な言い方です。
相手の悩みや経験に寄り添う時には、
그 마음 이해돼요.
(その気持ち、分かります。)
という表現を使います。
私は最初、
이해할 수 있어요
(理解できます)
ではなく、
이해돼요
がよく使われることに驚きました。
直訳すると少し不思議ですが、
「そう感じるのも無理はないですよね」
というような、
相手にそっと寄り添う響きがあります。
さらに、
그게 어떤 느낌인지 알 것 같아요.
(それがどんな感じか、分かる気がします。)
という表現もあります。
ここで面白いのは、「分かります」ではなく、
「分かる気がします」と言っていることです。
本当は、
他人の気持ちを完全に理解することはできません。
それでも、
分かろうとする。
近づこうとする。
そんな優しさが感じられます。
言葉が胸に残った時には、
그 말이 마음에 와닿았어요.
(その言葉が心に響きました。)
という表現があります。
直訳すると、
「心に届きました」。日本語の
「胸に迫る」
「心に響く」
に近い感覚です。
そして、
映画やドラマを見て、
胸の奥がじんわり熱くなった時には、
정말 뭉클했어요.
(本当にグッときました。)
という表現を使います。
涙があふれるほどではないけれど、
何かが心に触れた時の、
あの何とも言えない感覚です。
一方で、
感情ではなく考え方や意見に賛成した時には、
저도 똑같은 생각이에요.
(私も全く同じ考えです。)
という表現を使います。
これは「共感する」というより、
「私もそう思います」
「私も同じ意見です」
に近い表現です。
こうして並べてみると、
日本語の「共感する」という一言は、
思っていた以上に幅の広い言葉なのかもしれません。
気持ちに寄り添うこと。
分かろうとすること。
心に響くこと。
グッとくること。
考え方に賛成すること。
私たちは普段それらをまとめて「共感した」と表現しています。
外国語を学んでいると、
新しい単語を覚えることに意識が向きがちです。
でも本当に面白いのは、
その言葉を使う人たちが、
どんな時に心を動かし、
どんな時に「分かる」と感じるのかを知ることなのかもしれません。
韓国語の表現に触れるたびに、
私は「共感する」という一言の中にも、
たくさんの色があることに気づかされます。
そして、
その色の違いを知るたびに、
語学を学ぶ楽しさもまた少し深まっていくように感じます。
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