みなさん、こんにちは!講師のkaedeです。
今回は、日本人の友達Aさんとの会話で起こったミスコミュニケーションについて、お話ししたいと思います。
ある日、Aさんと電話をした時のことです。中国から棗がたくさん送られてきたため、「よかったら、いかがですか」と聞いたところ、「じゃ、いただきます」とAさんが答えました。棗と同時に仙台のお土産も同時に送ろうと思って、「お苦手でなかったら、ずんだ餅も・・・」と言うと、電話口の向こうで、Aさんの笑い声が聞こえました。
「『オニガテ』って言いませんよ。『オニガテ』だと、鬼がつくから、『鬼』に感じるから、『お』は要らない。その場合は、『オニガテ』と言ったら、鬼の手みたい。。。あのね、Bさん、なんでもかんでも『お』がつくわけじゃないの・・・」
「じゃ、こういう時はどんな表現を使えばいいんですか?」と聞いたら、Aさんが 「『お好みに合えば』とか、『好きだったら』のような前向きな言葉にした方がいい、苦手じゃなかったらっていうのは、ちょっと変わった食べ物ね。例えば、昆虫だとか、そういうのは苦手な人が必ずいるからね。でも、これは(枝豆)、普通の食べ物だから・・・」と答えました。
「お苦手」ではないが、ネットで調べると、「嫌」という、強く否定的な単語に「お」をつけることに抵抗がある、と感じる人はいます。それから発音上、iya の前にOが来るのは言いにくいし、響きとしても決して美しくはないという意見もあります。
後になってなぜその時私はそんな表現を使ったかと考えると、三点が挙げられます。一つ目は、日本語では嫌いなものを「ちょっと苦手」とやんわりと表現することがあるからです。二つ目は、「お苦手でなければ」は、誰かと食事をするときに、「食べられないもの(タブー)は何ですか」と聞くのと同様に、そのような場合に前向きな表現はあまり使わないイメージがあったからです。三つ目は、中国語では、他人にものを贈る時に、「お好みに合えば」 (如果你喜欢的话)に比べて、「お苦手でなければ、」(如果你不讨厌的话)の方が控えめで、恩義せがましい態度を避けるために、「お苦手でなければ、」を敢えて使う時があります。
また、聞き手がなぜそのように解釈したかを考えてみると、これは電話でのやり取りで、相手の表情や身振り手振りなどが見えないため、余計にその時の「オニガテ」が響いたのかもしれません。
私は言語学を専門としており、交流を楽しむだけでなく、その場にふさわしい日本語も身につけたいと考えています。ですが、それを難しく感じることも少なくありません。言語学習では、失敗を重ねながら覚えていくことが、上達への近道だと思います。これからも失敗を恐れず、恥ずかしがらずに、経験を積んでいきたいです。
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