日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
先日、韓国語で「腰が曲がる」という表現について話していたとき、
面白い違いを教えていただきました。
たとえば、
ハイヒールを履いたときのように腰が後ろへ反った姿勢と、
ご高齢の方の腰が前かがみに丸くなった姿。
日本語では、どちらも「腰が曲がる」と表現できますよね。
ところが韓国語では、その曲がり方によって、
휘다
꼬부라지다
という異なる言葉が使われます。
同じ「曲がる」でも、韓国語では、
その人や物が描いている線まで見ているようです。
弓なりに曲がる「휘다」
휘다は、
まっすぐだったものが弓なりに曲がることを表します。
棒や枝など、細長いものが力を受け、
なめらかな曲線を描くイメージです。
눈의 무게 때문에 나뭇가지가 휘었어요.
雪の重みで木の枝が曲がりました。
오래 사용했더니 안경테가 휘었어요.
長く使っていたら眼鏡のフレームが曲がりました。
腰について使うと、反るように湾曲した姿も表せます。
하이힐을 신으니 허리가 뒤로 휘어 보여요.
ハイヒールを履いたら、腰が後ろに反って見えます。
휘다だけで曲がる方向が決まるわけではないため、
この例では뒤로を添えて、後ろへ反る姿を表しています。
前かがみに丸くなる「꼬부라지다」
一方、꼬부라지다は、
体や物がくの字のように曲がったり、
縮こまるように丸くなったりすることを表します。
휘다のようなしなやかな曲線ではなく、
強く折れ曲がった印象のある言葉です。
허리가 아파서 자꾸 몸이 꼬부라져요.
腰が痛くて、つい体が前かがみになります。
허리가 앞으로 꼬부라져 있어요.
腰が前かがみに曲がっています。
ご高齢の方の腰が前方へ丸く曲がった姿にも使われますが、
꼬부라지다には少しくだけた、直接的な響きがあります。
相手への配慮が必要な場面では、
허리가 많이 굽으셨어요.
腰がかなり曲がっていらっしゃいます。
のように、굽다を使うとやわらかく聞こえます。
ねじれるのは、体だけではない
こうした「曲がる」「ねじれる」という感覚は、
人の心や性格を表す言葉にもつながっています。
ただし、性格が「ひねくれている」「こじれている」
と言いたいときは、꼬부라지다ではなく、
主に꼬이다や뒤틀리다を使います。
성격이 좀 꼬였어요.
性格が少しひねくれています。
마음이 많이 뒤틀려 있는 것 같아요.
心がかなりねじれているようです。
꼬이다は、糸などが絡まったり、ねじれたりすること。
まっすぐだったものが複雑に絡み合い、
簡単にはほどけなくなる。
その形が、素直になれずにこじれてしまった心にも
重なっているのですね。
「曲がる」の中に見えるもの
今回の表現を整理すると、
휘다
弓なりに、なめらかな線を描いて曲がる
꼬부라지다
くの字のように強く曲がる、縮こまる
꼬이다/뒤틀리다
心や性格がねじれる、こじれる
となります。
휘다は必ず後ろへ、꼬부라지다は必ず前へ曲がる、
というわけではありません。
それでも腰について使うと、
휘다からは反るような曲線が、
꼬부라지다からは前かがみに丸くなった姿が浮かびます。
日本語では、どちらも同じ「曲がる」。
けれど韓国語では、向きだけでなく、
その線がなめらかなのか、
強く折れているのかまで言葉の中に映し出します。
同じものを見ていても、
言葉が違えば、目に入る形まで少し変わる。
そんな小さな発見も、
韓国語を学ぶ面白さなのかもしれませんね ^ ^
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