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夢うつつ

Kirara.U

朝起きたら、まず、お線香に火を灯します。
ご先祖さまに今日も命を与えていただいたことに感謝することで、一日が始まります。

私たちの一生もお線香のようなものでしょう。
自分の意思なのか、またはご先祖さまの意向なのか、、、それはよく分かりませんが、
火という魂を線香に宿らせます。そうして、煙が部屋いっぱいに広がっていくように、周りに影響を与えながら、ゆっくり短くなっていき、最後は灰になります。

「世の中は 夢かうつつか うつつとも 夢とも知らず ありてなければ」(古今集)
(世の中は夢か現実か。現実とも夢とも分からない。存在しているようで、存在していないのだから)

線香は、あっという間に燃え尽きてしまいます。
目には見えませんが、香りだけを残して消えていくのです。

存在していたはずなのに、まるではじめから何も存在しなかったかのように。

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