最近世間を賑わせているセクハラ問題。なかなか無くならないですが、セクハラをすると、どれくらいの損失が出るのか知ったら、少しは減るのではないでしょうか。
1.被害者側への賠償
被害者へは慰謝料または示談という形でお金を払うことになります。
被害者と加害者の関係、セクハラの期間、内容、加害者の立場などによって金額が決まりますが、慰謝料でも示談金でもそれほどちがいはありません。
一般的には、同僚で一時的なものであると100万円以下(20万円~50万円程度)、飲み会の席などで度を越えたセクハラになってくると100万円以、さらに自分の立場を利用したパワハラの要素も入ってくると1,000万円を超えた例もあるようです。
2.弁護士費用
被害者から訴えを起こされた場合、加害者側も弁護士をお願いすることになります。
弁護士費用には、相談料、着手金、成功報酬、その他実費などがかかってきますし、逮捕・拘留された場合は接見費用もかかってきます。
着手金も成功報酬も30~50万円くらいのようです。相談料は1時間当たり5,000~1万円、接見費用は2~5万円くらいです。
3.収入源
セクハラが会社にばれた場合、解雇や減給処分となるかもしれません。そうすると、収入源であったお給料が無くなる、または減額となります。
刑事裁判となった場合は刑事罰が科せられる(前科が付く)ことになるので、転職などにも影響してきます。
ご自身でお仕事をされている場合は、さらに深刻かもしれません。
4.お金以外の損失
以上がお金に直接かかわってくる損失ですが、それ以外にも以下のような損失が考えられます。
*社会的信用
前述のように仕事を失う、というところまで至らず金銭的な損失はなかったとしても、周りの人から信用を失います。
会社の人、取引先、ご近所、友人、同級生、など交友範囲が広いほど、知名度があるほど深刻です。
*家族の被害
配偶者の仕事に影響が及んできたり、子供学校でいじめられたり、あるいは精神的苦痛で体調を崩したり、ということもおこってくるかもしれません。
*健康被害
これらの状況から、当の本人も体調を崩してしまうかもしれません。
このように、セクハラによって失うものは計り知れません。
参考まで、「男はなぜセクハラをしてしまうのか」https://geopoli.exblog.jp/27986280/ をご覧いただくと、セクハラに至る心のメカニズムもわかります。
お金の面からと、心の面から、あらかじめ知っておくとかなりの防止策になるのではないでしょうか。
セクハラに限ったことではありませんが、みんなで気持ちのよい社会を作っていきたいですね。