アニョハセヨ。
私の趣味の一つに宗教施設巡りがあります。
韓国は教会がコンビニ並みにたーーーーっくさんあるので、歩いていて教会を見つけたら必ず教派をチェックして「なんだまた長老派か」とか「お、珍しいセブンズデー教会だ」とか一人で一喜一憂(?)しています。
しかし私自身は何の宗教も信仰していません。お正月は神社に行き、たまにお寺も行き、12月25日には「クリスマスだから」とチキンとケーキを食べ、ダイエット中に誰かに食べ物をすすめられたら「自主ラマダン中なので」と断る。宗教に無頓着な一般的な日本人です。
<韓国の宗教事情>
韓国は統計的に無宗教の人が一番多いのですが、その次に仏教徒とキリスト教徒が半々なので(統計上そうだというだけで個人的にはキリスト教徒の方が多いと感じる)、釈迦の誕生日とイエスキリストの誕生日(クリスマス)はそれぞれ国が定める公休日となっています。
日本にはクリスチャンってあまりいないので意識しませんが、韓国のクリスチャンは「カトリック」なのか「プロテスタント」なのか、というのをはっきりさせます。
성당(聖堂)に行くのがカトリックで교회(教会)に行くのがプロテスタント。
カトリックの人に「明日日曜だけど교회(教会)行くの?」と言ったら「교회(教会)じゃなくて성당(聖堂)」とはっきり訂正されます。(逆も然り)
先々週、引越しをするために複数の不動産屋をまわったのですが、家を見学に行くたびに「ここに住むなら教会はどこどこ」「ここは○○教会が近いですよ」とか近隣の教会状況をいちいち教えられたのが韓国っぽくて面白かったです。
あと日曜の朝に地下鉄やバスに乗ると聖書を読んでいる人が結構見受けられます。
マイ聖書を持っていて聖書を読み込むのって一般的にプロテスタントの方が多いはずなので、「あぁこの人これから教会行くんだろうなぁ…何派かなぁ…」と想像を膨らませたり膨らませなかったり。
韓国のクリスチャンはだいたいカトリックかプロテスタントなら長老派かメソジストが多いです。モルモン教やエホバの証人といったキリスト教系のいわゆる新宗教(新興宗教)もあります。「統一協会」は韓国では통일교(統一教)と呼ばれていますが、韓国発祥なのに韓国では宗教団体として認められていません。(面白いことに日本では宗教法人登録されている)
また、日本の新宗教である天理教や創価学会、幸福の科学なども韓国に支部を置いていて、私自身大学生の頃駅前で天理教に勧誘されたことがあったり、大学近くの食堂で韓国人が創価学会の勧誘をしているのを目撃したこともあります。
<韓国のムスリム>
前置きが長くなりましたが、写真はソウルの梨泰院にあるソウル中央モスクです。
イスラム教は韓国語で이슬람교、信者であるムスリムのことは무슬림と言いますが、このソウル中央モスクは建物の中は信者以外入れませんが、こんな風に外観を見るだけなら信者以外も可能です。
大学生の頃「イスラム文化史」という授業をとっていて、現地学習で特別に男性のお祈りの部屋に入れてもらったことがあるのですが、仏像や十字架に向かってお祈りする姿を見慣れているせいか、壁に向かってお祈りする姿は凄く不思議でした。(イスラム教は偶像崇拝禁止)
韓国のイスラム教徒は3万5千人と言われています。(4万人とも)
韓国在住の中東や東南アジア出身の外国人を含めない数字です。
つまり韓国人信者が3万5千人もいるということ。多いですよね。
(韓国在住外国人の信者は10万人ほどいるそうです)
韓国人ムスリムってどういう人たちかと言うと、朝鮮戦争の時に改宗した人とその子孫や、イスラム教徒と結婚して改宗した人、また一時期中東の建設ラッシュで韓国人の出稼ぎ労働者が結構中東に行っていたんですが、その人たちが帰国後改宗したり、また、中国系移民の中の回民(日本でもイスラム教のことを回教と言ったりしますが中国も同じ)だったりするようです。
(大学時代ウズベキスタン出身の高麗人でムスリムの同級生がいたのですが、統計の中に韓国籍をとった高麗人も結構含まれているのではないかと予想)
私が現地学習で行った時にお世話してくれた館長さん(?)も韓国人でしたし、ヒジャブをつけた韓国人女性も働いていました。
このモスクの周りはハラール食品やヒジャブ等売っているお店が立ち並んでいます。ハラールレストランも有り。私もたまにのぞくのですが、日本語ができる人が結構多いです。(店員さんは中東系の人)
梨泰院に行くことがあったらちょっとのぞいてみるのも良いかも。です。
信者の迷惑にならないような行動をとることが大前提ですが。(特に女性は露出の多い服装で行くのは絶対駄目です)
응답 (0)