あっという間に年末です。
色々あったはずが、あっという間。
でも1日1日はきちんと過ごせたかなと思います。
今年度は、リサイタルも発表会も中止。
幼稚園や子ども園回りもありません。
このまま終わるのかなぁ、と思ったりもしたのですが、できる範囲でやることは必要だろうと思いました。
そこで出てきた案が...4名さま限定45分プログラムを2日で7回やる、というもの。
無伴奏です。リハーサルを入れたら9回です。
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プログラム
◼︎フリッツ・クライスラー
フランソワ・フランクールの様式によるシチリアーノとリゴードン
◼︎マリア・テレジア・フォン・パラディス
シチリアーノ
◼︎ガブリエル・フォーレ
シシリエンヌ
◼︎J.S.バッハ
無伴奏パルティータ第1番ロ短調 BWV1002より
サラバンド
無伴奏パルティータ第2番ニ短調 BWV1004より
シャコンヌ
無伴奏ソナタ第2番イ短調 BWV1003より
アンダンテ
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繰り返し弾くというのは、うまくいったあとの「前より良くしたい」や、うまくいかなかったときの「あそこ、どうしようかな」という邪念が出てきたときが大変です。
毎回新鮮な気持ちでやるために、今回も毎回違うボーイングやフィンガリングを閃きでやっていきました。
茶茶の間さんでのコラボレーションは、「食べ物がある」、「音楽がある」ではなくて、徹底的に空間を作り込みます。得るものがあれば、失うものも多いのがコラボレーションです。
たとえば、この曲のこの転調で、次のお茶を淹れる香りがする...など、タイミングも、お客様の表情によってもその場のやり方が求められます。
やっぱり真っ新な譜面に向き合って、お客様の呼吸も感じるのは気持ちがいいですね。
自粛中に深化したボーイングと楽器の鳴らし方で、体力面では全く問題なく終演しました。思い返すと10年前は一回弾いただけでクッタクタでした。
問題だったのは不織布マスク!
呼吸とともに、鼻の上から目元に蒸気のような熱が...汗。
セルフめぐリズム状態になりかける瞬間がありました。
何事も経験、ですがうまく収束してほしいな、と思います。