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Cafetalk Tutor's Column

Ishisone 講師のコラム

新聞を読もう④

2021年8月17日 | 2 コメント

このコラムにようこそ。

「新聞」で、まだ何か書くの? って言われそうですが・・・。

先日、学習者の方からおもしろいテーマを提供していただき、
ずっと追っていっているのですが、それがいわゆる「フェイクニュース」です。

記事を日本語の勉強のための材料(=教材:きょうざい)だけ、と思えば、それでいいですが、
そこに書いてあるものを、100%すぐに信じるのは、どうでしょうか?
(基本的に、事故の報告などは別ですよ)

それぞれの新聞社には、カラーがありますよね。
たとえば、あることを、1つの新聞社は「すばらしい!」と言っても、
ほかの新聞社は「それはひどい!」ということもあります。

また、最近は、署名記事(しょめいきじ=書いた記者の名前が載っている)も多くなってきました。
それは、その人の視点(してん)で書かれている、ということです。

どんなにすばらしい人・ことを取材しても、書く人間がそれがわからなければ、書く人間の容量でしか
表現できないのです。つまり、その人間の「フィルター」を通してしか記事にならない、ということです。

ちなみに・・・
  以前、さる大学の化学教授の取材に駆り出されたものの、文系の私に理解できるわけもなく、
  思わず「私でもわかる話をお願いします!」と叫んで、毛生え薬の話をしてもらいました・・・。
 (あの時の先生に感謝!!)

また、字数や時間が限られた記事やニュースでは、その人の言ったことの全部ではなく、
一部だけをピックアップして紹介することが多いです。
それが良いことだったらいいですが、悪いことだったら、世間からバッシングがすごい。
ひどければ、その人のSNSが炎上! ということもあります。

だから、どんな記事でも、SNSのメッセージでも、すぐに全部を信じるのではなく、
 「あれっ? そうなの? なんかちょっと違うかも?」
  という「視点」を持つことも大切なんじゃないかな、と思います。

そう思ったらで、同じテーマでほかの人がどう書いているか、
それこそインターネットで調べれば、出てくるはず。
そこで読み比べてみて、はじめてわかることもあるのでは。

「自分の信じたいことを信じる」のではなく、
真実(か、真実に近いと思われるもの)を見つけていく。
今の情報があふれている時代だからこそ、そんな「心のフィルター」が必要なのだ、と思うのですが・・・。

みなさん、どう思われますか!?

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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